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企画展(終了)
豊富な資料で日本のパブリック・アートの歴史を初めて紹介 戦後、街に潤いを与えるために始められた公共空間の野外彫刻設置事業は、時代の趨勢とともに大きく変貌を遂げました。パブリックアートは彫刻を空間に単に設置することから、今日では都市の再開発事業や文化施設の快適さを高めるための手段として用いられるようになりました。パブリックアートは私たちを取り巻く環境を豊かにし、社会全体に活気をもたらす重要な役割を担うようになったのです。近年、自治体や企業などの設置者は、パブリックアートを取り入れた公共事業や自然環境の再生を行い、また、作家と市民との綿密な関係を育む参加型の制作プロセスにも注目し、パブリックアートによる地域の活性化に期待を寄せています。今回の展示では丹下健三の「広島平和記念公園」から、ゴミ処理場を再生したイサム・ノグチの「モエレ沼公園」、地滑り対策でもあるダニ・カラヴァンの最新の「室生山上公園芸術の森」などを重点プロジェクトとして取り上げます。併せて各地で行われた参加型のユニークなプロジェクトなども紹介します。本展は戦後のパブリックアートの主要なプロジェクトを模型、図面、写真、映像などの豊富な資料によって検証し、これからのアートとまちづくりの理想的な関係を探ろうとするものです。
イベント(終了)
レクチャーの後、都内にあるパブリックアートを解説付きで見学します。
刊行物
目次〔カタログ〕「パブリックアートとは何か―展覧会に寄せて」酒井忠康「存在するアート=1989」細田雅春I エポックメイキング・プロジェクトI-1 広島平和記念公園I-2 彫刻のあるまちづくりI-3 彫刻の森美術館I-4 大阪万国博覧会お祭り広場I-5 首都圏の再開発I-6 ベネッセアートサイト直島・家プロジェクトI-7 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレI-8 モエレ沼公園I-9 室生山上公園芸術の森II ユニーク・プロジェクトII-1 環境造形QII-2 日向ぼっこの空間II-3 アルテピアッツァ美唄II-4 養老天命反転地II-5 注文の多い楽農店(だんだん畑)II-6 潜在する音の海―Wave Wave Wave, Umi-TsukushiII-7 津和野川護岸整備/片山津温泉まちなか広場(仮称)II-8 緑の森の一角獣座II-9 ウインドキャラバン~地球観測の旅II-10 時の知層(和泉シティプラザ)II-11 芝川再生 水箱アートミュージアム構想III 戦後パブリックアートの諸相III-1 先駆的な事例III-2 彫刻公園/美術館屋外彫刻III-3 都市/建築/ランドスケープIII-4 自然へのアプローチIII-5 地域/社会/コミュニケーション日本のパブリックアート関連年表図版リスト奥付〔カタログ〕編集:吉崎元章(札幌芸術の森美術館学芸員)、樋泉綾子(札幌芸術の森美術館学芸員)、石井幸彦(世田谷美術館学芸員)、水沢勉(神奈川県立近代美術館企画課長)、清水裕子(実行委員会事務局/空間造形コンサルタント)、畑山祐子(実行委員会事務局アシスタント)発行:「空間に生きる―日本のパブリックアート」展開催実行委員会、空間造形コンサルタント ©2006奥付〔DVD〕撮影:荒木隆久編集:上杉朋子DVDオーサリング:関口剛発行:「空間に生きる―日本のパブリックアート」展開催実行委員会、空間造形コンサルタント ©2006