2018.09.09
民家の風景を描き続けた向井潤吉の画業の全貌が一堂に
エントランスのバナーは、撮影可です。向井潤吉の作品《六月の…
9月7日(土)から始まった展覧会「民家の画家 向井潤吉 人物交流記」では、これまでにない規模で向井潤吉の画業の全容を紹介しています。
Ⅲ1960―1989「民家遍旅」
戦後、草屋根の民家の風景を描き続けたことで知られる向井潤吉。今回の展覧会では、代表作の民家をテーマにした作品はもちろん、初期の浅井忠創設の関西美術院で学んでいた頃の作品や、渡欧時代のルーヴル美術館での模写作品、戦中の従軍画家としての仕事なども紹介。向井が民家を描く動機となった『民家図集』(緑草会編、大塚巧藝社、1930-31年)の一部もご覧いただけます。
Ⅰ1901-1936「出生から渡欧まで」
Ⅱ1937―1959「戦争の時代、そして民家との出会…
また向井潤吉は、本や新聞連載の挿図なども数多く手掛け、行動美術協会の結成や世田谷の芸術家の集り「白と黒の会」でも中心的な役割を果たしてきました。
本展では、こうした向井潤吉の様々な側面を彼の残したエッセイとともに辿り、激動の時代を生きた民家の画家の魅力に迫ります。
そして2階では、向井潤吉の作品の時代とも重なってくる当館所蔵の1930年代から2000年代にかけて撮られた東京の写真を展示する「ミュージアム コレクションⅡ 東京スケイプ Into the City」を開催しています。
2階展示室 ミュージアム コレクションⅡ「東京スケイ…
時代とともに変貌を重ねてきた都市の風景は、向井潤吉が描いた地方の消え行く農漁村の民家のある風景とある意味、表裏一体の風景といえるでしょう。是非、両方の展覧会をお楽しみいただければ幸いです。
Y.M
投稿者:Y.M
2018.09.09 - 03:58 PM