企画展


タイトル

三星堆−中国5000年の謎・驚異の仮面王国

1998年4月25日~7月20日


 

 中国内陸部、長江上流域に広がる四川盆地。1986年、その四川省都、成都に近い三星堆村で、古代の遺跡が発見されました。三星堆の名は、三つの土盛りがオリオンの星のように並んでいたことに由来しています。遺跡には、おびただしい数の青銅品、金製品、玉石器などが埋蔵されていました。目玉が筒状に大きく飛び出した巨大仮面、大胆にデフォルメされた目と鼻を持ち、金箔に覆われて沈黙する仮面群、そして高さ2.6メートルにも及ぶこれも奇怪な立人像…、次々に発掘される、従来の中国考古学の常識を覆すような謎の造形群は、考古学者をはじめ、様々な分野の人たちの関心と想像をかきたてずにはいませんでした。
 今から3000年以上も前、黄河中流域に殷周王朝が栄えたほぼ同じころ、長江流域に謎の仮面王国が存在した―発見以来、あらゆる可能性が議論されてきたにもかかわらず、何らかの王国がかの地にたしかに存在したという事実以外に、実証的にはほとんどは明らかにはなっていません。したがって、その歴史的な位置づけもまた、いまだ確定していないのです。けれども、中国大陸における古代の文明は、考えられていた以上に豊かで多元的であったことが知られるようになりました。
 本展は、総計約250点により、これまで秘密のヴェールに包まれていた三星堆遺跡の全貌をはじめて紹介します。