企画展


タイトル

ルシアン・フロイド展

1992年8月15日~9月30日


 

 1922年ベルリンの比較的裕福なユダヤ人家庭に生まれたルシアン・フロイドは、1933年ナチスが政権を取る直前に家族と共にロンドンに移住、のち1939年に英国籍を取得しました。名前が示すように祖父は精神分析学を創始したかのジグムント・フロイドです。
 幼少時より画才を発揮したフロイドは、初期のプリミティヴな作風を経て、アングルやフランス・ハルスなどの影響を受けながら主に人物を主題に人間存在の根底を仮借なきリアリズムで抉り続けてきました。彼をはじめ、フランシス・ベーコン、アウアーバックらほぼ同時期にロンドンを舞台に活躍した画家群像は今日スクール・オブ・ロンドンの名で親しまれていますが、とりわけフロイドの名は、20世紀イギリスにリアリズム絵画を代表する存在として燦然と輝いています。本展は、初期から現在に至る代表71点によりこのフロイドの半生を回顧しようとする初めての試みであります。