企画展


タイトル

ゴッホと日本展

1992年4月4日~5月24日


 

 「ひまわり」や「鳥の群れ飛ぶ麦畑」などで馴染み深い、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853―1890)は、輝くような色彩と情熱的な筆致による生命感溢れる作品で、我々の心を強く捉えてきました。美術史上では、モネなどの印象派の後に続く、ゴーガンやセザンヌといった、一般に後期印象派とよばれる画家たちの1人として重要な位置を占めています。
 ゴッホは、牧師の子としてオランダに生まれ、美術商会や書店の店員、宗教活動等の紆余曲折を経た後、27歳で画家を志し、弟テオに支えられながら、37年という短い生涯を駆け抜けるように生き、2100点余の作品を制作しました。ゴッホの芸術には、ミレーやドラクロワ、モンティセリなどの影響や、パリでの印象派との接触などさまざまな要素が含まれていますが、開国後間もなかった日本の文化や美術が与えた影響も実に大きなものがありました。19世紀後半は、フランスを中心に、西欧において日本への関心が著しく高まった時期でしたが、その様なパリでゴッホは、日本の文化や美術から多くのものを独特の形で摂取し、自らの作品の中に開花させたのでした。
 本展はこのゴッホと日本の関係に焦点を当て、異なる文化の出会いの妙やゴッホ芸術の魅力をお楽しみいただこうというものです。