企画展


タイトル

開館記念展 芸術と素朴

1986年3月30日~6月15日


 

今世紀の初め、パリの画壇に、みずからの楽しみのために独学で創作した日曜画家、アンリ・ルソーが登場しました。素朴な心情を表現した彼の作品は大きな注目を集め、続いて、ボーシャン、ボンボワなど、いわゆる「素朴派の画家たち」が現れてきました。
彼らの作品は、自己流の描きかたながら、色彩の扱いが繊細で美しく、心の真実を率直に訴えており、その評価を高めていきました。
これらの作品の素朴な味わいは、原始美術や民族美術、子どもの美術等にも通じるものがあります。また、ピカソ、ゴーギャンらの近代・現代の巨匠たちの作品にも、‶素朴‴を意識して作られた、優れたものがあります。これらは、いわば「芸術における初心の大事さ」を物語っているといえましょう。
この展覧会は、このような「芸術における初心」を、古今東西にわたって、広く研究してみようとするものです。

Ⅰ素朴派の系譜〈企画展示室〉
a.アンリ・ルソーとフランスの素朴派
   アンリ・ルソー、アンドレ・ボーシャン、カミーユ・ボンボワ、
セラフィーヌ・ルイ、ルイ・ヴィヴァン  ほか
b.西欧におけるナイーフの発見と継承
 スイス、イタリア、西ドイツ、オランダ、イギリスの素朴画家
c.アメリカのプリミティブ絵画
 19-20世紀の素朴およびブラック・フォークアート

Ⅱ近代・現代美術と素朴〈企画展示室〉
1)近代美術
  ゴーギャン、ピカソ、クレー、ミロ、シャガール ほか
2)現代美術
  ホックニー、クレメンテ、バリー・フラナガン ほか
3)日本の素朴
  谷内六郎、土方久功、川上澄生、清水登之、棟方志功、横尾忠則 ほか

Ⅲ原始美術と民族美術〈区民ギャラリー〉
a.原始美術
1)日本(縄文、弥生、古墳時代)
2)プレ・コロンビア
3)オリエント
b.民族美術
1)アフリカ
2)オセアニア
3)アメリカ大陸(インディアン、エスキモー、黒人等)
4)アジア

Ⅳ子供と美術(知恵おくれの人たちを含む)〈創作室A、B、C、D、創作広場〉
1)無心から生まれるもの
2)ものとの出あい
3)素朴な目・自由な表現
4)素朴のエネルギー