[カタログ/2017年11月30日 発行]
-開催概要から-
1945年以降、約40年間にわたって草屋根の民家を描き続けたことで知られる向井潤吉は、1901年に京都に生まれ、1933年からは世田谷区弦巻にアトリエを構え、制作を重ねた作家です。本展は向井の画業を主軸としつつ、彼が感慨をこめて綴ったさまざまなエッセイを手がかりとして構成します。そして、その文中に登場する向井が交流をもったさまざまな人々の作品や諸資料もあわせてご紹介し、向井潤吉の画家としての足跡を辿ろうとするものです。
目次
序言
図版
I-1 1900's-1930's 出生から渡欧まで
コラム 建築家・菅原栄蔵と世田谷のアトリエ
I-2 1930's-1950's 戦争の時代、そして民家との出会い
コラム 行動美術協会の結成
I-3 1960's 民家遍旅
コラム 欧州・中国再訪
I-4 1970's-1980's 民家集大成
II-1 民家の素描
II-2 本と雑誌の仕事
II-3 民家の取材記録
コラム 向井潤吉の絵画と写真
論考・資料
「向井潤吉 風景へのまなざし」橋本善八
(附)「制作日誌」からたどる向井潤吉の足跡
〔再録〕向井潤吉のエッセイ
歩く楽しみ/出戻る旧作品/武蔵野雑観/民家を描く旅/民家遍旅/画室蔵/よみがえる民家
向井潤吉 年譜
向井潤吉 主要文献
作品リスト
奥付
執筆:酒井忠康、橋本善八、矢野進、池㞍豪介
編集:橋本善八、矢野進、池㞍豪介
編集補助:新宮和聖、新谷萌美
デザイン:馬面俊之
制作:リーヴル
発行日:2017年11月30日
発行者:世田谷美術館、世田谷美術館分館向井潤吉アトリエ館
Setagaya Art Museum © 2017
1600円(税込)