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企画展(終了)
まだ見ぬ日常への案内者たち 1960年代以降、高度経済成長下で消費社会が促進されると、いわゆる絵画・彫刻といった美術と併走するかのように、デザイン、イラストレーションが新しく時代を表現するジャンルとして台頭してきました。デザイナー、イラストレーターはそれぞれ個人の表現としても作品を制作し、時代を導くリーダーとして扱われるようになっていきます。また、アーティストとも呼ばれ、近代以降につくられた美術との境界も、再び消えてしまったかのようにも見えます。また、近年では、デザインは物のフォルムの問題ではなく、ライフスタイルを提案するものとして、改めて考え直されているようです。 この展覧会ではデザインの領域で活躍している、長大作、細谷巖、矢吹申彦の制作活動の軌跡を辿ります。この3人は、世代も活動の分野も別々です。しかし、個人の意識とデザインという行為を照らし合わせそれぞれ独自のスタイルを築くなかで、新しいモードを創り出すことのみを目的とはせず、創造の基準となるものを探求、確立してきたようにみえます。この3人の活動を連続的に展覧することによって、それぞれの制作活動を見つめ直すとともに、様々なデザインに囲まれている私たちの生活の様相を、再確認することができないかと考えています。
イベント(終了)
展示作品を見て、参加者一人ひとりが感じたことをもとに演劇をつくるワークショップ・シリーズ。今回は夏らしく浴衣を着て、展示品のいすやテーブルを使ったドラマづくりに挑戦!発表会は閉館後の“誰もいない美術館”で行います!(浴衣がなくても参加できます。)
イベント(終了)
矢吹作品のなかでも一際その特異さと、矢吹エッセンスが詰まったシリーズ〈複画頒布曾〉。当日先着100名様に矢吹氏が手渡しいたします。また、複画頒布曾終了後は展示室にて、自作解説。矢吹氏を体感する一日になります。
イベント(終了)
幼い日のかくれんぼ、その後のさまざまな出会いと別れ…いすとテーブルをめぐって展開する、さまざまな人間模様を、二人のダンサーが踊ります。
イベント(終了)
長大作氏自ら作品の解説をします。椅子、テーブルの実物を前に、手に、50年以上の経験に裏打ちされてなお、心地よい椅子を追及する長氏の制作態度に触れていただけます。
ミュージアムショップ
目次「あいさつにかえて」酒井忠康「生涯一デザイナー、長大作の真髄」桐山登士樹長大作作品図版「細谷巖〔異体字:巌の山の下に口が二つ〕の世界」木島俊介細谷巖作品図版「矢吹申彦―夢の中の風景」伊集院静矢吹申彦作品図版「まだ見ぬ日常への案内者たち」野田尚稔長大作略歴・出品作品リスト細谷巖略歴・出品作品リスト矢吹申彦略歴・出品作品リスト奥付編集:野田尚稔、杉山悦子(世田谷美術館)編集補助:髙林夏子翻訳:スタンリー・N・アンダソン表紙・扉デザイン:細谷巖表紙・扉デザインアシスタント:竹村朋子(ライトパブリシティ)制作:美術出版デザインセンター発行:世田谷美術館©2006 Setagaya Art Museum
ブログ
「企画展クリエイターズ~ゲストに矢吹申彦氏を迎えて」ゲスト:矢吹申彦氏(イラストレーター)ナビゲータ:石崎尚(当館学芸員)-始まったばかりのこの「クリエイターズ」展、矢吹さんご自身でご覧になった感想はいかがですか?:「展示に2、3日前から2回ほど見に来たんですど、一番最初に長大作さんの部屋があって、細谷さんの部屋があって、僕の部屋とまあ年齢順なんですけれど。前の2人のプロフェッショナルに比べて、僕の自分の部屋に入るといかにも子供っぽいなあって、自分で面白かったんですけど…。」※セタビPodcastingについて
ブログ
「企画展クリエイターズ~ゲストに長大作氏を迎えて」ゲスト:長大作氏ナビゲータ:石崎尚(当館学芸員)-まずこの「クリエイターズ」展、オープンしたばかりなんですが長さんご自身でご覧になった感想はいかがですか?:「まあ、予想以上に立派な美術館でね、で広いところでやっていただくんで、ちょっと私のやったものなんかで間に合うのかな、なんて初め心配してましたね。並べてみたら、結構何とかなったなあっていう感じはしてますけれど…。」※セタビPodcastingについて