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企画展(終了)
ひとりの美術評論家が育んだ前衛美術家たちとの交流の軌跡 シュルレアリスムの紹介者として知られる瀧口修造(1903~1979)は、たゆむことなく真の前衛精神を標榜しつづけた稀有なる詩人・評論家です。そうした瀧口を敬慕し、その周辺に集った国内外の美術家の数は計り知れません。本展では、こうした交流を通じて瀧口が収集し、他界するまで自宅書斎に秘蔵してきた作品群――「夢の漂流物」(瀧口修造コレクション、富山県立近代美術館蔵)を中心に、瀧口との対話を糧とした同時代アーティストたちの作品を展覧し、芸術をめぐって交わされた自由闊達なる精神的交流の軌跡を再検証いたします。主な出品予定作家:デュシャン、ミロ、ミショー、赤瀬川原平、荒川修作、加納光於、中西夏之、ほか。
イベント(終了)
晩年の瀧口と深く交流した巖谷國士氏が、回想をまじえつつ人と作品・思想について語ります。
イベント(終了)
展覧会場で瀧口修造の作品を鑑賞したあとは、この世にたった一つしか存在しない、貴方だけのデカルコマニーの作品を作ってみませんか。貴方が予想もしない、摩訶不思議な世界が出現します!
イベント(終了)
テントから顔をのぞかせる、見知らぬ老婆と少女―記憶をゆさぶる一枚の写真から、昏き夢の淵をあてどなく彷徨うダンスが生まれました。このたびの展覧会によせて発表される、注目の新作です。
イベント(終了)
刊行物
目次「白紙の周辺」(再録)瀧口修造「物々控」(再録)瀧口修造「「瀧口修造 夢の漂流物」展に寄せて」酒井忠康出品作品図版「瀧口修造と時代―「昭和の日本」という現実のなかで」小沢節子「窓辺の邂逅―瀧口修造とアンドレ・ブルトン」谷昌親「「絶対」探究者の非望―『瀧口修造の詩的実験1927~1937』における言語意識」林浩平「『近代芸術』―批評の契機としての」林道郎「瀧口修造と前衛美術―新しい芸術を育む場をめぐる態度とその変容」藤井亜紀「サイナジー=瀧口修造と実験工房―永続する創造の絆」手塚美和子「物質の夢―瀧口修造と前衛写真」高島直之「瀧口修造と映画―P・C・L映画製作所から美術映画「北斎」へ」矢野進「瀧口修造と作曲家―音楽にみる夢のかたち」小沼純一「「この狂おしい美貌の青空」―瀧口修造と土方巽」國吉和子「デザインへのまなざし―美術という場所から」稲塚展子「瀧口修造とコラボレーション―ジョアン・ミロ、マルセル・デュシャンと」野田尚稔「ある疑問符―瀧口修造の「造形的実験」」光田由里「透明な部屋―瀧口修造の「オブジェの店」を開く構想の余白に」土渕信彦「慶應義塾大学アート・センター―瀧口修造アーカイヴから」笠井裕之「西落合の書斎からの漂着物―多摩美術大学図書館・瀧口修造文庫」恩蔵昇「謎を残したままの、夢の漂流物―富山県立近代美術館の瀧口修造コレクション」杉野秀樹「瀧口修造という場―その存在が意味するところ」杉山悦子「瀧口修造略年譜」編:野田尚稔・杉山悦子「瀧口修造クロニクル―写真資料による」編:野田尚稔「瀧口修造による「作家の横顔」」編:土渕信彦「出品作家略歴」編:稲塚展子・杉野秀樹「「瀧口修造 夢の漂流物」参考文献」編:土渕信彦「アクロスティック詩とリバティ・パスポート」編:土渕信彦「タケミヤ画廊で開催された展覧会の記録」編:中島理壽出品作品目録本書は全編にわたり随所で、『コレクション瀧口修造』(全十三巻、別巻一、みすず書房、一九九〇~一九九八年)に依拠し、その恩恵に大きく浴していることを記して、もって深甚なる感謝の意を表します。奥付編集:杉山悦子、野田尚稔(世田谷美術館)、杉野秀樹、稲塚展子(富山県立近代美術館)編集補助:髙林夏子校閲:岩田高明デザイン:梯耕治印刷:日本写真印刷株式会社発行:世田谷美術館/富山県立近代美術館