ひとりの美術評論家が育んだ前衛美術家たちとの交流の軌跡
シュルレアリスムの紹介者として知られる瀧口修造(1903~1979)は、たゆむことなく真の前衛精神を標榜しつづけた稀有なる詩人・評論家です。そうした瀧口を敬慕し、その周辺に集った国内外の美術家の数は計り知れません。本展では、こうした交流を通じて瀧口が収集し、他界するまで自宅書斎に秘蔵してきた作品群――「夢の漂流物」(瀧口修造コレクション、富山県立近代美術館蔵)を中心に、瀧口との対話を糧とした同時代アーティストたちの作品を展覧し、芸術をめぐって交わされた自由闊達なる精神的交流の軌跡を再検証いたします。主な出品予定作家:デュシャン、ミロ、ミショー、赤瀬川原平、荒川修作、加納光於、中西夏之、ほか。