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ミュージアム コレクション(終了)
先人たちの技と心を受け継ぎつつ、新たな表現に挑戦する漆、金工、染織の工芸作家たちの作品を、当館の収蔵品を中心にご紹介します。出品作家は、漆工芸作家の関野晃平(1943-2014)と小栁種国(1944-)、親子で金工作家の道を歩む大須賀 喬(1901-1987)と大須賀 選(1931-)、そして井尾敏雄(1908-1994)と井尾建二(1945-)、染織の柳 悦孝(1911-2003)、山田 貢(1912-2002)、柚木沙弥郎(1922-)、志村ふくみ(1924-)、寺村祐子(1937-)、出口普子(1939-)、大槻圭子(1943-)、山縣百合子(1944-2009)大澤美樹子(1946-)の15名の工芸作家です。長い歳月を重ねて、人々の暮らしのなかで作られてきた工芸作品には、多くの先人たちの美意識や知恵と工夫が蓄積されています。本展では、こうした先人の心や技を受け継ぎながら、今日の生活や美意識を反映させた新たな作品づくりに取り組み、現代、そして次世代へと工芸の美を繋いでいく作家たちの作品をご堪能いただければ幸いです。 またコーナー展示では、「能面師 入江美法の世界」として、世田谷ゆかりの彫刻家で能面師として知られる入江美法(1896-1975)の能面や彫刻及び入江美法ゆかりの作品を紹介します。※本展関連企画の講演会には、すべて手話通訳が付きます。
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2004年からスタートした当館土曜日の名物イベント「100円ワークショップ」。小さいお子様から大人の方まで、どなたでもその場で気軽にご参加いただけ、開催中の展覧会に関連した満足度の高い創作体験ができる人気講座です。ほぼすべての材料は100円ショップや文具店でそろうものばかり。おうちで作っていただけるよう、秘伝(?)のレシピを大公開!今回、ご紹介するのは「平泉-みちのくの浄土-」展(2009年3月11日-4月19日)に関連して開催した「キラキラらでんアクセサリー」です。らでん(螺鈿)とは、貝殻を加工して器などの表面に貼りこむ技法です。ミュージアム・コレクションⅢ「受け継がれる工芸の技と心-そして現代へ」展(新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、2020年3月29日で終了)に展示されていた小栁種国(こやなぎたねくに)氏の漆(うるし)の箱にもらでんの技法が使われています。見る角度によって様々な色に光る夜光貝(やこうがい)や黒蝶貝(くろちょうがい)などを使って、水面(みなも)に浮かぶ菱(ひし)の花や葉が表現されています。小栁種国《蒔絵箱「巡水譜」》1995年このレシピでは、あたかも本物の貝のような(?)身近な素材で、豪華(ごうか)ならでん風ストラップをつくります。【材料】材料・黒プラ板(手に入らないときは透明(とうめい)のプラ板を焼く前に黒い油性マジックで塗りましょう)・プリズムシート(またはホログラム折り紙、キラキラ折り紙など。シワをつけたアルミホイルでも代用できます)・金のラメマニキュア(ラメが大き目で液が透明(とうめい)なもの)・マニキュアトップコート穴あけパンチ、型抜きパンチ・穴あけパンチ(写真上)・型抜きパンチ(写真下)※無くても可 根付紐(ねつけひも)・根付紐(ねつけひも)・ハサミ・つまようじ※すべて100円ショップで購入できます【作り方】1、黒プラ板を好きな形、大きさに切り抜き、パンチで穴を開けて、オーブントースターで焼いてちぢめる ※プラ板の焼き方は各メーカーの指示に従ってください 黒プラ板を切る(角を丸くする) 穴をあけるところにえんぴつで印(しるし)をつける 穴あけパンチで穴をあける 穴を開けた状態 オーブントースターでプラ板を焼く 焼き上がり(約5分の1にちぢむ)2、プリズムシートを型抜きパンチでぬいたり、好きな形に切りぬく プリズムシートを切る 3、焼きあがったプラ板に手順2で切り抜いたプリズムシートを、マニキュアトップコートで貼(は)りつける 切りぬいたプリズムシートをトップコートでプラ板に貼(…4、手順3の上からラメマニキュアでところどころ飾(かざ)る ラメマニキュアで飾(かざ)る ラメマニキュアで飾る5、手順4の上から全体にトップコートをぬる 全体にトップコートをぬる6、乾いてから根付ストラップをつけて出来上がり! 完成! 【応用編】この手法、黒くてツルツルしている樹脂(じゅし)、プラスチック製品全般であれば、直接プリズムシートを貼って楽しめます。 アクセサリーや文具、小物入れなど、いろいろ飾り付けてみましょう! ※食器には使用しないでください。デジタルコンテンツ「イベントレポート」にもどる→こちら
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ゲスト:井尾建二(金工作家・日本工芸会正会員[金工部元会長]、武蔵野美術大学元講師、青山彫金金工スクール主宰)聞き手:村上由美(本展担当学芸員)世田谷美術館で、2020年4月12日まで開催中のミュージアム コレクション「受け継がれる工芸の技と心――そして現代へ」に関連し、出品作家のお一人で金工作家の井尾建二氏に金属という素材の面白さ、魅力、そして日本の伝統的な金工技法の特徴などについてお話しいただきました。※なお、新型コロナウイルス感染症の拡大状況などによっては臨時休館する場合がございます。何卒ご了承ください。※セタビPodcastingについてデジタルコンテンツ「セタビPodcasting」にもどる→こちら
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「金色堂修復と漆の不思議」ゲスト:小柳種国氏(漆芸家)ナビゲータ:石崎尚(当館学芸員)特別展「平泉~みちのくの浄土~」展について、40年以上も前に中尊寺金色堂の修復に携わった小柳種国さんに、修復当時の話や漆について伺いました。※セタビPodcastingについて