世田谷区在住の絹谷幸二(1943年~ 奈良生まれ)は、今年還暦を迎えます。東京芸術大学で、小磯良平に油絵を習い、同大学院で島村七雄に壁画を学んだ後、1971年イタリアに渡り、ヴェネツィア、ローマでフレスコ画の研究に専念、1973年に帰国してからは一時期、高松塚古墳の壁画修復でも活躍しました。古典的技法であるフレスコ画を現代に甦らせた独創的な画風は、長野冬季オリンピック公式ポスターでもお馴染みです。1987年には母校東京芸大の教壇に復帰し、1993年からは同大教授、また2001年には芸術院会員に選ばれました。
本展では、「民族」、「祈り」、「人と顔」、「エロスと死」などをテーマに、世界史的な転換期にある今日、日本と世界の21世紀を予言し、未来の文明にメッセージを託す絹谷幸二の世界をご紹介します。出品作品は、イタリア時代の習作から新作までを含めた絵画約60点に立体、素描、ガラス作品など。
本展では、「民族」、「祈り」、「人と顔」、「エロスと死」などをテーマに、世界史的な転換期にある今日、日本と世界の21世紀を予言し、未来の文明にメッセージを託す絹谷幸二の世界をご紹介します。出品作品は、イタリア時代の習作から新作までを含めた絵画約60点に立体、素描、ガラス作品など。