今世紀の初め、パリの画壇に、みずからの楽しみのために独学で創作した日曜画家、アンリ・ルソーが登場しました。素朴な心情を表現した彼の作品は大きな注目を集め、続いて、ボーシャン、ボンボワなど、いわゆる「素朴派の画家たち」が現れてきました。
彼らの作品は、自己流の描きかたながら、色彩の扱いが繊細で美しく、心の真実を率直に訴えており、その評価を高めていきました。
これらの作品の素朴な味わいは、原始美術や民族美術、子どもの美術等にも通じるものがあります。また、ピカソ、ゴーギャンらの近代・現代の巨匠たちの作品にも、‶素朴‴を意識して作られた、優れたものがあります。これらは、いわば「芸術における初心の大事さ」を物語っているといえましょう。
この展覧会は、このような「芸術における初心」を、古今東西にわたって、広く研究してみようとするものです。
彼らの作品は、自己流の描きかたながら、色彩の扱いが繊細で美しく、心の真実を率直に訴えており、その評価を高めていきました。
これらの作品の素朴な味わいは、原始美術や民族美術、子どもの美術等にも通じるものがあります。また、ピカソ、ゴーギャンらの近代・現代の巨匠たちの作品にも、‶素朴‴を意識して作られた、優れたものがあります。これらは、いわば「芸術における初心の大事さ」を物語っているといえましょう。
この展覧会は、このような「芸術における初心」を、古今東西にわたって、広く研究してみようとするものです。