1986年、世田谷美術館は「開館記念展 芸術と素朴」を皮切りに、その歩みをスタートさせました。専門的な美術教育を受けず独自の表現で創作に励んだ素朴派や、国内外の近現代美術など幅広い作品を収集してきたコレクションには、イギリス美術の作品群が含まれています。開館記念展の後、イギリスの素朴画家であるアルフレッド・ウォリス(1855-1942)、第61・63代首相をつとめたサー・ウィンストン・S.チャーチル(1874-1965)ら独学の人々による作品を収蔵し、さらに「デイヴィッド・ナッシュ 船形ワークス」展(1987)、「東と西の架け橋 セント・アイヴス―風土と芸術」展(1989)、「イギリス美術は、いま 内なる詩学」展(1990)、「リチャード・ロング 山行水行」展(1996)といったイギリスの現代美術に焦点をあてた展覧会を機に、出品作家による作品がコレクションに加わりました。敷地内の庭ではバリー・フラナガン(1941-2009)などの現代作家による屋外彫刻もみることができます。
世田谷美術館のイギリス美術は、1980年代から90年代半ばに収蔵され、当時、国際的に活躍していた作家たちが80年代に制作した作品が多くを占めています。本展では、過去に開催した展覧会の記録写真もご紹介しながら、1980年代を中心とするイギリス美術のコレクションを振り返ります。
[コーナー展示] 銅版画家・久保卓治―過ぎゆく時を刻むモノクロームの世界
世田谷美術館のイギリス美術は、1980年代から90年代半ばに収蔵され、当時、国際的に活躍していた作家たちが80年代に制作した作品が多くを占めています。本展では、過去に開催した展覧会の記録写真もご紹介しながら、1980年代を中心とするイギリス美術のコレクションを振り返ります。
[コーナー展示] 銅版画家・久保卓治―過ぎゆく時を刻むモノクロームの世界