2023年3月から4月にかけて実施した「蛙犬プロジェクト」。
イタリアを拠点に活動するアーティスト、吉田萠さんによる空想の動物〈蛙犬〉と、世田谷美術館に集った様々なメンバーとともに展開したプロジェクトです。その様子を2回のブログでお伝えします。
まずは3月に行なった蛙犬プロジェクト第1弾、
「蛙犬inセタビの森」
。
当館の年間講座、「
美術大学」の修了生や
鑑賞リーダー(美術館ボランティア)の有志メンバーとともに、1階展示室で当時開催していた
「世田谷美術館コレクション選 わたしたちは生きている! セタビの森の動物たち」展に蛙犬が訪れる、というイメージでパフォーマンスをつくりました。
3月30日に行うパフォーマンス本番に向けて、事前練習会を2日間実施。まずは蛙犬を操作してみるところからスタートです。
蛙犬は3本の棒で操ることが可能なマリオネットで、棒がそれぞれ右足、左足、背中につながっており、3名が息を合わせて動かすことで、ゆっくりと歩行させることができます。初日はとにかく操作に慣れることであっという間に終了時間に。
地下創作室での練習会。吉田萠、参加メンバー、蛙犬。(…
2日目の練習会では、実際の会場でリハーサルを行いました。練習を重ねるうちに、蛙犬とメンバーが徐々に一心同体となっていき、本当に命が吹き込まれたかの如く歩行する姿がみられました。
そしていよいよ3月30日本番。当館の開館記念日でもあるこの日は、開館時からエントランス・ホールには展示作品のように蛙犬が鎮座。本番開始時刻になると、そこに操作メンバーが整然とした雰囲気で登場します。
エントランス・ホールにてパフォーマンスが始まる様子。…
本番の様子は、こちらの動画でご覧いただけます。パフォーマンスの一部始終をダイジェスト映像に編集し公開しました。ぜひご覧ください。
「吉田萠「蛙犬プロジェクト:蛙犬inセタビの森」ダイジェストムービー Frog Dog Project: Frog Dog in the Museum Forest [Digent film]」(約8分30秒) 撮影・編集:杉本 篤
→動画をYouTubeで見る また、4月1・2日には、当館恒例の「
さくら祭」にて2回目の本番を実施。
緊張感や静けさが漂う展示室とは対照的に、屋外の美術館前広場や庭園にて行いました。
春の陽気も感じられ、お祭で賑わう雰囲気のなか、蛙犬もどこか解放されたかのようにのびのびと練り歩きました。小型の蛙犬も2体登場。より浮遊感が増したパフォーマンスとなりました。
「さくら祭」会場にて。美術館の庭園を歩く蛙犬と小型蛙…
ブログページに掲載予定の「蛙犬プロジェクト:リポート②」では、公募で集まった新たなメンバーとのワークショップ(4月9、12、13日)と、本番のパフォーマンス(4月14日)、また同日に開催した、吉田萠さんとルカ・ヴェジェッティさんをお迎えしたトークの様子をお伝えします。どうぞお楽しみに。
「世田谷美術館コレクション選 わたしたちは生きている!セタビの森の動物たち」展関連企画
「蛙犬プロジェクト Frog Dog Project」 蛙犬inセタビの森
日程:
①3月30日(木)11:00-11:30/15:30-16:00 ②4月1日(土)10:05~11:40/14:30~15:00、2日(日)11:30~12:00/14:30~15:00
基本情報は《こちらをクリック》
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