[カタログ/2012年発行]
-開催概要から-
現代美術の巨匠たち、名品を全館展示!
「とかく取りつきがたい・・・」と思われがちな現代美術。しかしそこには、対象や時代、そして自分自身と真摯に向き合った作家の強い思いが込められているはずです。作品と静かに相対する時間をもち、時には声高に、時には沈思黙考のなかにひそむ作家の声に、耳を傾けてほしい。そして私たちひとりひとりがこころにもっている思いをうちあけてほしい・・・。本展は、そのような思いから企画されました。
本展では、世田谷美術が1986年の開館以来、折に触れて収集してきたおもに70年代以降に制作された作品ほか約130点をとりあげ、「対話」を主題にとする8つの章とふたつのコーナーによって構成し、全館展示いたします。自然や旅など身近なテーマをもつ各章ではこれまであまり展示される機会の少なかった大型作品など当館の知られざる側面を、現代美術の枠を離れて作り手や先駆者を紹介するふたつのコーナーでは、建築家石山修武やジョルジュ・ルオー、北大路魯山人といった作品も並びます。
また、展示の最後には、体験・ワークショップのコーナーを設け、展覧会をご覧いただいた皆様からのメッセージを美術館に託していただく試みを行います。展示作品を介して、いわば見知らぬ人へ「手紙に託して」不思議な対話をつなげていこうというものです。
ご来館の皆様ひとりひとりが作品との、そして作品を共有する人との豊かな「対話の時間」をもっていただければ幸いです。
本展では、世田谷美術が1986年の開館以来、折に触れて収集してきたおもに70年代以降に制作された作品ほか約130点をとりあげ、「対話」を主題にとする8つの章とふたつのコーナーによって構成し、全館展示いたします。自然や旅など身近なテーマをもつ各章ではこれまであまり展示される機会の少なかった大型作品など当館の知られざる側面を、現代美術の枠を離れて作り手や先駆者を紹介するふたつのコーナーでは、建築家石山修武やジョルジュ・ルオー、北大路魯山人といった作品も並びます。
また、展示の最後には、体験・ワークショップのコーナーを設け、展覧会をご覧いただいた皆様からのメッセージを美術館に託していただく試みを行います。展示作品を介して、いわば見知らぬ人へ「手紙に託して」不思議な対話をつなげていこうというものです。
ご来館の皆様ひとりひとりが作品との、そして作品を共有する人との豊かな「対話の時間」をもっていただければ幸いです。
目次
「あいさつにかえて、一言」酒井忠康
カタログ
イントロダクション
第I章 自然との対話
第II章 日常/非日常の対話
第III章 旅での出会い
コーナー展示:作り手の話法―自作と話す
第IV章 ものとの対話
コーナー展示:先駆者たちの語法
第V章 歴史との対話
第VI章 物語
第VII章 神秘
第VIII章 冥界とパラダイス
体験・ワークショップコーナー
作品リスト
奥付
編集:遠藤望、野田尚稔
デザイン:馬面俊之
制作:リーヴル
発行:世田谷美術館
Setagaya Art Museum ©2012
1400円(税込)