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企画展(終了)
チェコの首都プラハは、高い文化を誇ったボヘミア王国の都として、中世から1000年以上にわたり栄えた世界屈指の美しい古都です。本展覧会は、度重なる歴史の波を超え、1918年にチェコスロヴァキアとして悲願の独立を果たした時期、プラハを中心に隆盛を極めたチェコのアールデコに焦点をあて、その前史としてのアールヌーヴォー、チェコ・キュビズムをあわせて、チェコの優れた芸術をわが国で初めて総合的にご紹介するものです。絵画、彫刻をはじめ、ボヘミア・ガラスで知られるガラス工芸品、陶磁器、建築家具、モード、ジュエリー、インテリアデザイン、写真と幅広いジャンルにわたる作品約490点はまさに煌いた時代のプラハを生き生きと物語ってくれることでしょう。 なお本展は1989年に達成されたチェコの民主化革命「ビロード革命」10周年を記念して日本で開催される「チェコ共和国芸術祭1999―伝統と革新」の一環として行われるものです。
刊行物
目次ごあいさつ「モダンスタイルの変化―ヨーロッパの文脈におけるチェコ美術」ペトル・ヴィトリッヒ「建築と工芸」ヤナ・ホルネコヴァー「アール・デコと彫刻」マグダレーナ・ユジーコヴァー「アール・デコと絵画」アレーナ・ポマイズロヴァー「世紀を超えて―19世紀末から20世紀初頭のボヘミア/チェコと日本」遠藤望「チェコの専門教育」ヤナ・ホルネコヴァーカタログ主要工房・作家・教育機関ボヘミア・チェコ史年表アール・ヌーヴォーからアール・デコ関連年表地図参考文献奥付企画監修:ヤナ・ホルネコヴァーカタログ編集:遠藤望、坂本里英子編集協力:石井幸彦、清水真砂、木村祐子、原菜穂子翻訳:朝倉奈保子、溝呂木美穂、野中哲士、マーサ・マクリントクアシスタント:鈴木徳子、谷川紗映子制作:印象社発行:世田谷美術館、読売新聞社* ©1999