(2件)
企画展(終了)
「奥地」のアフリカ、「楽園」のオセアニア。根拠のないまま私たちが抱くこうしたイメージは、実は西欧を中心とした近代の世界観がつくりだしたものです。 本展では、近代にあって、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア、日本が、それぞれ相手をどのように見なしてきたのか、各々が抱いてきた異文化のイメージを、大英博物館の民族誌部門が誇る世界的なアフリカ、オセアニアなどのコレクション約1000点、計約1200点にも及ぶ豊富な作品、資料によって検証していきます。
刊行物
目次「ごあいさつ」石毛直道(国立民族学博物館長)「ごあいさつ」ロバート・アンダーソン(大英博物館館長)「ごあいさつ」大島清次(世田谷美術館長)「まえがき 国立民族学博物館・大英博物館 共同プロジェクトのあらまし」吉田憲司序章「まなざしの刻印をたどる 博物館と美術館のなかの「異文化」」吉田憲司「かの地では、この地では 大英博物館における民族誌展示」ジョン・マック第1章 西洋のみた異文化大英博物館のなかのアフリカ、オセアニア、日本図版「オロクンのひとつの顔 西洋人のアフリカ観」ナイジェル・バーリー「「マン・キャッチャー再考」西洋がみた太平洋のイメージ」マイケル・オハンロン「西洋の見た明治の日本・点描」ヴィクター・ハリス第2章 異文化としての西洋アフリカ、オセアニア、日本のみたヨーロッパ図版「オロクンの第2の顔 アフリカ人の西洋観」ナイジェル・バーリー「フラに写った西洋 19世紀ハワイにおける西洋文化の受容」林勲男「甲冑とヌード 衣服の上と下に着るもの」木下直之第3章 日本のみた異文化アフリカ観、オセアニア観の近代図版「日本人のみたアフリカ 明治から現代まで」栗本英世「日本のみたオセアニア 楽園像の近代主義」秋道智彌第4章 越境する現代の文化図版「物語の可能性 アフリカの同時代美術」川口幸也「古いボトルに新しいビール 太平洋とその他の地域におけるハイブリッドな器物」マイケル・オハンロン第5章 アフリカの声、オセアニアの声「西洋のカ、アフリカの声 新しい1千年紀の夜明けを迎えるアフリカ美術」デレ・ジェゲデ「「カストム」ソロモン諸島民の文化遺産」ジョン・キオポ英文作品解説参考文献年表地図奥付編者:吉田憲司、ジョン・マック編集:国立民族学博物館、産經新聞社、NHK大阪放送局、NHKサービスセンター編集協力:大英博物館、世田谷美術館デザイン:河野一郎印刷:凸版印刷発行:NHKサービスセンター発行日:1997年9月17日© NHKサービスセンター 1997ISBN 4-87108-901-0