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企画展(終了)
アメリカを代表する現代作家の一人、ジェームズ・タレルの本格的個展。タレルは70年代から一貫して光と知覚の関係をテーマに制作してきました。彼は、光をまるで物質のようにとらえ、今までに見たこともない形で、私たちの目に、身体に出会わせようとします。本展ではあたかも空中に浮遊する光の絵画のような美しい空間作品や、私たちの内側からやってくる光や、目以外で感じる光に気づかせたりする、知覚の拡張を試みる体験型作品が展示されます。また、2000年に完成予定の休火山の火口にトンネルを掘って部屋を作り、天空の光を捉える“ローデン・クレーター”プロジェクトの構想と進行状況もあわせて展示されます。従来の美術展とはちょっと違った、新たな光との出会いを、刺激と驚きに満ちた体験を通して与えてくれる展覧会です。<展覧会観覧方法について>本展は空間展示作品と一般展示作品とで構成されています。個別体験型作品は一般展示作品観覧料の他に、作品ごとの別途体験料と予約が必要となります。
刊行物
目次「序文 タレル作品にみる東洋の影」田中幸人「知覚=記号無き思考―タレルと視覚科学」下條信輔「ジェームズ・タレル」ハイケ・ブルッフハウゼン、バーバラ・ホルツァー「ジェームズ・タレルへの問」質問:長谷川祐子「インタヴュー後記」長谷川祐子図版図版リストジェームズ・タレル略歴日本語文献奥付編集:世田谷美術館(長谷川祐子、木村祐子)、埼玉県立近代美術館(中村誠、大越久子、水谷みつる)、名古屋市立美術館(竹葉丈)デザイン:伊丹友広、イットイズデザイン制作:印象社発行:ジェームズ・タレル展実行委員会、世田谷美術館、埼玉県立近代美術館、名古屋市美術館©1997〔英訳を収録した別冊あり〕