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ミュージアム コレクション(終了)
20世紀のはじめに生まれ、90余年の生涯を全うしたふたりの画家、小堀四郎(1902-1998)と村井正誠(1905-1999)。ふたりは同じ時代を生き、奇しくも同時期にパリで学んでいますが、互いに深く交流することはなく、小堀は具象、村井は抽象と、それぞれ異なる表現で創作を重ねました。小堀は1935年の帝展改組を機に官展を離れ、以降、孤高ともいえる道を歩みます。いっぽう、村井は、当時まだ日本では馴染みの薄かった抽象表現の道を進み、難渋しつつも、戦後はモダンアート協会を設立するなど、自ら活動の場を切り拓いていきました。画壇に属さず、作品を売ることもせずに、ひとり制作に打ち込んだ小堀と、画家仲間とともにグループを設立して淡々と作品を発表した村井の生き方は、対照的に見えながらも、共通した時代の陰影を感じさせます。長年にわたって世田谷にアトリエを構えたふたりの画家の諸作品を通じ、大きな戦争を経験し、価値観が多様化していく社会のなかで、それぞれが独自の美学を語り尽くそうとした創作の軌跡をご覧いただければと思います。*コーナー展示 「追悼―舟越直木」世田谷に在住し、2017年に逝去した舟越直木(1953-2017)を追悼し、その彫刻やドローイングを紹介します。
イベント(終了)
【第一線で活躍するダンサーと一緒に、動物や草木や空想の生き物になって、出会ったことのない新しい身体感覚を体験しよう!】沢山の動物が登場する旧約聖書の「ノアの方舟」のお話。その有名なテキストを元にして、演劇ともダンスとも異なる身体表現"オイリュトミー"版「ノアの方舟」を全5日間の講座で創作し、5日目に発表します。オイリュトミーとは、言葉や音楽を呼吸と共に全身の動きで表現する身体芸術です。子供からご高齢の方までどなたでも体験できるゆるやかな身体表現であるオイリュトミーは、シュタイナー教育などで知られる思想家ルドルフ・シュタイナーによって考えだされました。生きる、とは、「動くこと」そのものです。そして「動き」には「表現」があります。この春、セタビでどんな未知の体験が待っているのか⁉︎ダンスや演劇が未経験の方も大歓迎です。皆さま、奮ってご参加下さいませ。講師鯨井謙太郒 (振付家・ダンサー・オイリュトミスト)笠井叡に師事。KENTARO KUJIRAI コンペイトウ主宰。WEU。ユリイカ!!プロジェクト。仙台と東京を拠点に国内外で舞台公演やワークショップ活動を行う。第50回舞踊批評家協会賞新人賞。令和元年度宮城県芸術選奨舞踊部門新人賞。世田谷美術館美術大学講師。定方まこと (オイリュトミスト・ダンサー)1996年笠井叡に師事。オイリュトミーシューレ天使館第二期を修了の後、国内外の多数の舞台公演に出演。主演映画「不在という存在」が2023年春公開予定。世田谷美術館美術大学講師、自主学校遊専科講師。
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ゲスト:外舘和子(多摩美術大学教授、工芸評論家、工芸史家)世田谷美術館で、2020年4月12日まで開催中のミュージアム コレクション「受け継がれる工芸の技と心――そして現代へ」に関連し、多摩美術大学教授で、工芸評論家及び工芸史家の外舘和子氏に「工芸作家の制作姿勢と表現」についてお話いただきます。外舘和子氏には、2020年4月5日に講演会をお願いしていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大抑制のために残念ながら講演会は中止となってしまったため、今回のポッドキャスティングで、講演会で予定されていた内容の一部をお話いただきました。※なお、新型コロナウイルス感染症の拡大状況などによっては臨時休館する場合がございます。何卒ご了承ください。※セタビPodcastingについてデジタルコンテンツ「セタビPodcasting」にもどる→こちら
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ゲスト:井尾建二(金工作家・日本工芸会正会員[金工部元会長]、武蔵野美術大学元講師、青山彫金金工スクール主宰)聞き手:村上由美(本展担当学芸員)世田谷美術館で、2020年4月12日まで開催中のミュージアム コレクション「受け継がれる工芸の技と心――そして現代へ」に関連し、出品作家のお一人で金工作家の井尾建二氏に金属という素材の面白さ、魅力、そして日本の伝統的な金工技法の特徴などについてお話しいただきました。※なお、新型コロナウイルス感染症の拡大状況などによっては臨時休館する場合がございます。何卒ご了承ください。※セタビPodcastingについてデジタルコンテンツ「セタビPodcasting」にもどる→こちら
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ゲスト:海老塚耕一(美術家) 聞き手:中村麻里世田谷美術館では、2階の展示室にて、ミュージアム コレクション「それぞれのふたり 池田良二と海老塚耕一」を2019年7月21日まで開催中です。今回のポッドキャスティングでは、美術家の海老塚耕一さんにお話を伺います。木や石、金属を使った彫刻作品を発表してきた海老塚さんが、本格的に銅版画に取り組んだのは、1990年代の末でした。海老塚さんに、銅版画を制作しはじめることになったきっかけと、その後、旺盛に銅版画制作を続けていくことになるエピソードや、タイトルに使われている「水」「風」という言葉の奥にある海老塚さんの想い、層を重ねるように版に手を加え続ける制作についてなど、お話しいただきました。ごゆっくりお楽しみください。※セタビPodcastingについて
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ゲスト:池田良二(版画家) 聞き手:野田尚稔(本展担当学芸員)世田谷美術館では、2階の展示室にて、ミュージアム コレクション「それぞれのふたり 池田良二と海老塚耕一」を2019年7月21日まで開催中です。今回のポッドキャスティングでは、版画家の池田良二さんに、お話を伺います。池田さんはフォトエッチングという写真を使った技法を主として銅版画作品を制作されています。池田さんに、版の素材となる銅という金属への思いや、現代の感覚とは異なる池田さんの写真に対する捉え方などについてお話をいただきます。こうしたお話からは、池田さんの作品に込められた時間や人の生死への想いが伝わってくるのではないでしょうか。ごゆっくりお楽しみください。※セタビPodcastingについて
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砧公園の満開の桜にかこまれて、本日3月30日(土)は、世田谷美術館のさくら祭の初日でした。薄曇りの天気ではありましたが、お蔭様で大勢のお客様にお越しいただきました。フリーマーケットや、ワークショップ、抽選会、チャリティーコンサートなど盛沢山です。明日の3月31日(日)も、10:00~16:00まで開催いたしますので、砧公園のお花見がてら、是非、お立ち寄りください。昭和の懐かしい風景の写真が展示されている企画展「田沼武能写真展―東京わが残像1948-1964」や、アフリカの現代美術の作品を紹介しているミュージアム コレクション展も開催中です。両方とも、会期終了間近ですので、お見逃しなく!