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企画展(終了)
日々愛され使われた器、今日を生きるため描かれた絵画。 本展では、世田谷美術館のコレクションの柱をなす北大路魯山人の器と、アンリ・ルソーなど「素朴派」といわれる人々の作品を紹介します。篆刻、書画、陶芸、また料亭のディレクションなどを自在に手がけた才人ながら、毀誉褒貶の激しかった北大路魯山人(1883-1959)。そんな作家を長年支援した世田谷の実業家・塩田岩治が、妻サキとともに愛用した味わいぶかい魯山人作品は、「塩田コレクション」として当館に寄贈されたものです。ルソーやアンドレ・ボーシャンといった素朴派の描き手たちは、おのおのの人生を歩むなか、独学で表現を突きつめました。不思議な魅力をもつ彼らの作品は、生きることと表現することの分かちがたい結びつきを示すものとして、当館の活動のシンボルにもなっています。本展では魯山人の陶磁器など約50件、フランス、東欧、米国、日本などで生まれた素朴派絵画から約50点を精選。展示室の窓外に広がる自然も楽しみながら、日々創造的に生きることに思いをめぐらせる、またとない機会となるでしょう。〈ふれて、知る。「触図」体験コーナー〉当館は、視覚障害者の美術鑑賞に関する講演会を長らく開催してきたことをきっかけに、ルソーなどの作品の「触図」(手でふれて読み解く図)を制作しました。会場出口で実際にふれることができます。※手指消毒液を常備しております。触図制作:NPO法人視覚障害者芸術活動推進委員会
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昔々のお話です。世の中は悪いことをする人々ばかりになったために、怒った神様は地上を洗い流す洪水を起こして、人間を滅ぼすことにしました。ですが、正しい人であるノアとその家族だけは助けようと、ノアに大きな大きな方舟(はこぶね)を作ることを命じます。そして、ノアと妻、3人の息子とその妻の計8人、それからすべての動物のオスとメス1組をその方舟に乗せるように言いました。方舟が完成して7日後に降り始めた雨はその後40日も続き、150日のあいだ地上は水であふれました。やがて、方舟は山の上にとまりました。ノアたちが方舟を出て、神様に感謝をすると、神様は「人を滅ぼすような洪水は二度と起こさない」と約束し、空に虹をかけたのです。これは、旧約聖書に出てくる有名なお話です。そして、なんとこの洪水が起こった日も聖書に記されています。ノア600歳(!)の2月17日、つまり今日です!(ただし、正確には今と暦がちがいます)現在開催中の展覧会「器と絵筆―魯山人、ルソー、ボーシャンほか」では、このお話の一場面を描いた作品が展示されています。フェルディナン・デスノスの《ノアの方舟の建造》です。美しい夕焼け・・・ですが、遠くの空を見ると早くも雲行きはあやしく。鳥たちは何を見ているのでしょう? 骨組み状態の方舟はまだまだ完成しそうにありません。方舟を作るノアとその家族たち。(ノアと妻、3人の息子とその妻の計8人のはずですが、人間は10人いるように見えるような?) 手伝う動物たち。ゾウ、ヤギ、サル、それぞれオスとメスがいます。もう1匹のヘビはどこにいるか見つけられましたか?マンモス?? ドラゴン?? 方舟に乗れなくて絶滅してしまった動物たちでしょうか?それともオスとメスがそろわなかったのでしょうか?ナゾの動物シリーズ・・・ひょっとしてイエティ(雪男)、または宇宙人ですか? 遠くに見える立派な建物。バベルの塔のようにも見えます。 バベルの塔は、同じく旧約聖書のお話です。ノアの方舟よりもずっと後の時代ですが、神様に挑戦するように高い塔を作り、やっぱり神様を怒らせてしまいます。この時の罰は人間の言葉をいくつかにわけ、全世界の人が誰とでもおしゃべりできないようにする、というものでした。それまではみんな同じ言葉をしゃべっていたのですね。作品のテーマは決して楽しいものではないのですが、嵐を前に一所懸命に人間と動物たちが協力して働く様子が細かく描かれていて、発見も多く、ツッコミ所も満載で、いつまでも見ていられる作品です。何千年か前の「今日は何の日?」のお話でした。デジタルコンテンツ「セタビチャンネルJr.」にもどる→こちら
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その作品を見ていると、想像がふくらんで、いろいろな物語が思い浮かぶ―そんな作品のひとつが世田谷美術館にあるオルネオーリ・メテッリの《楽師と猫》(1937年 油彩、カンヴァス)です。あなたにはどんな物語が聞こえてきますか?オルネオーレ・メテッリ《楽師と猫》1937年 油彩、…オルネオーレ・メテッリ(1872年―1938年)イタリアのテルニに生まれたメテッリさんはくつを作る仕事をしていました。また、オーケストラでトロンボーンやチューバも吹いていました。絵を描き始めたのは50歳を過ぎてからです。生きている間には認められませんでしたが、今ではイタリア素朴派を代表する画家と言われています。セタビチャンネルJr.「世田谷美術館の展示室から④~物語が聞こえる オルネオーレ・メテッリ「楽師と猫」」(約9分)→セタビチャンネルJr.をYoutubeで見るデジタルコンテンツ「セタビチャンネルJr.」にもどる→こちら
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動画配信「世田美チャンネル」vol.17と18は、世田谷美術館コレクション選「器と絵筆―魯山人、ルソー、ボーシャンほか」をご紹介いたします。展覧会の見どころや展示作品の魅力などを、本展担当学芸員がご紹介いたします。●世田美チャンネル vol.17 「器と絵筆」展ツアーⅠ 魯山人 2021年1月24日公開→世田美チャンネルをYoutubeで見る●世田美チャンネル vol.18 「器と絵筆」展ツアーⅡ ルソーと素朴派 2021年1月30日公開→世田美チャンネルをYoutubeで見るデジタルコンテンツ「世田美チャンネル」にもどる→こちら
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ジュニア向け(小学校高学年~中学生)のコンテンツ「世田美チャンネルJr.」第2弾・第3弾です。②「ようこそ世田谷美術館へ」は、美術館の利用の方法などについて、クイズを交えてご案内します。セタビクイズにあなたは何問正解できるでしょう?また③「魯山人とルソー」は、世田谷美術館の代表作ともいえる北大路魯山人の作品とアンリ・ルソーの作品について見所をご紹介します。1本の動画としてもお楽しみいただけますので、2本つづけてご覧ください。セタビチャンネルJr.「世田谷美術館の展示室から②~ようこそ世田谷美術館へ」(約15分)→セタビチャンネルJr.をYoutubeで見るセタビチャンネルJr.「世田谷美術館の展示室から③~魯山人とルソー」(約15分)→セタビチャンネルJr.をYoutubeで見るデジタルコンテンツ「セタビチャンネルJr.」にもどる→こちら