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企画展(終了)
美術によって自分たちを再確認し、その先を目指した国 メキシコの近代化は、長く続いた植民地支配からの独立の後、国際社会のなかで自らのアイデンティティを再確認する過程だったといえるでしょう。メキシコの美術もまた、その社会の変動と密接に結びついていました。メキシコ革命がおこり、民族の歴史と社会状況への意識が高まるなかで発生した壁画運動は、人々に向けて強いメッセージを発信するとともに、独自の絵画表現を創造する行為でもありました。また民族性を踏まえつつ、より普遍的なテーマを描き続けることで、自己の表現を深めていった画家たちも現れていきます。この民族性と国際性の二つの潮流を背景に持ったメキシコの絵画は、同時代の多くの芸術家に刺激を与えました。今、私たちにとってこれらの作品が魅力的に感じられるのは、メキシコという国が持つ複雑な歴史が、一枚の絵のなかに込められているからかもしれません。そして、その絵を見る多くの人々が、歴史と向きあう画家の精神と自分自身の姿とを照らし合わせることになるでしょう。本展覧会ではメキシコ国内各地の美術館、個人が所蔵している約70点の作品で、「近代化への道のり」をテーマに、メキシコの近代絵画の展開をご紹介いたします。また併せて、名古屋市美術館が所蔵するホセ・グァダルーペ・ポサダの作品を展示いたします。
イベント(終了)
閉館後の美術館を鑑賞リーダー(美術館ボランティア)とともに探検します。
イベント(終了)
展覧会鑑賞後、フリーダ・カーロ《メダリオンをつけた自画像》を思い浮かべ、自分が好きなものに囲まれた自画像を、ゴム板に彫って、刷ります。できた作品は、参加したみんなと交換しましょう。
イベント(終了)
8月中は鑑賞リーダー(美術館ボランティア)が毎日展示室で、ご質問、ご相談に応じます。またご希望に応じて展覧会のご案内もいたします。
イベント(終了)
その場でどなたでも参加できる簡単な工作など。
イベント(終了)
メキシコで生まれた詩の朗読を行います。オクタビオ・パスなどの詩の世界を、スペイン語の響きでお楽しみ下さい。(日本語訳を配布予定です)
イベント(終了)
展示品にヒントを得て、参加者がパフォーマンスをつくり、閉館後の誰もいない美術館で発表します。演劇家&美術家といっしょ に“あるモノ”をつくって、ウソとホントが入り混じる物語を演じてみませんか?
イベント(終了)
大きくて、まっしろな紙の上に、からだをいっぱいつかって自由に表現するワークショップ。開催中のメキシコ20世紀絵画展を鑑賞したあと、カラフルなメキシコの色を思い浮かべ、みんなで壁画を作ろう。手足を絵の具まみれにさせて、おもいっきり、お絵かき遊び!!
イベント(終了)
刊行物
目次〔日本メキシコ交流400周年記念 メキシコ20世紀絵画展〕なし奥付〔日本メキシコ交流400周年記念 メキシコ20世紀絵画展〕執筆:加藤薫、ラウラ・ゴンサレス・マトゥーテ翻訳:北條ゆかり(西文和訳)編集:NHK、NHKプロモーションデザイン:梯耕治校閲:岩田高明印刷:日本写真印刷株式会社発行:NHK、NHKプロモーション ©2009目次〔ホセ・グァダルーペ・ポサダ〕「あいさつにかえて」酒井忠康「ポサダに乾杯!―ポサダに挑発された芸術家たち―」山田諭「二〇世紀初頭の演劇とグァダルーペ・ポサダ」吉川恵美子「ポサダの時代のメキシコ建築」尾形一郎「民衆メディアの誕生と発信するポサダ」加藤薫「右であれ左であれ」岩崎清「おきあがる骸骨(カラベラ)」竹田鎭三郎「一九五五年・日本・ポサダ・二〇〇九年」野田尚稔出品作品リスト「編集後記」塚田美紀奥付〔ホセ・グァダルーペ・ポサダ〕編集:塚田美紀、野田尚稔(世田谷美術館)図版提供:名古屋市美術館デザイン:梯耕治校閲:岩田高明印刷:日本写真印刷株式会社発行:世田谷美術館Setagaya Art Museum ©2009〔日本メキシコ交流400周年記念 メキシコ20世紀絵画展にあわせて刊行〕
ブログ
「メキシコ20世紀絵画展について」ゲスト:加藤薫先生(神奈川大学教授、美術評論家)ナビゲータ:野田尚稔(本展担当学芸員)特別展「メキシコ20世紀絵画展」についてアドバイザーとしてご協力いただいた加藤薫先生にお話を伺いました。※セタビPodcastingについて