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企画展(終了)
リオープン企画展 日本の銅版画のパイオニア 駒井哲郎 一大コレクション一挙公開 このたび、世田谷美術館では、世田谷ゆかりの作家として、当館でもブックワークを中心とした作品を数多く収蔵しております駒井哲郎という卓抜した銅版画家の実像を、一人のコレクターの生涯に亘る大コレクションにより、本格的に検証する展覧会を開催いたします。駒井哲郎は、戦後の日本において、新しい美術表現とも関連を持ちながら、銅版画の芸術性を高め、重要な視覚表現ジャンルとして定着させたパイオニアとして、教科書にも登場する重要な作家です。駒井は、銅版画という目に見える「かたち」を通して、目に見えない「こころ」のうちを表現した画家でした。夢と現実の織り成すその表現は、見るものを空想の世界へと誘ってやみません。しかし、駒井が銅版画に描きだしたイメージは、決して非現実的なものだったわけではありません。それは、人生への懐疑や日常の憂鬱感、ひそやかな期待や心の高揚感といった、きわめて切実で真摯な、内なるこころから生まれました。目を閉じた時に瞼の裏に微かに浮かぶ光の造形や、日常の中で目にした現実としての幻影。駒井はそういった心の眼で見た現象や現実を、鋭い感性と熟達した技術によって銅版画へと移し変えることに成功した、稀に見る才能豊かな芸術家でした。本展では、そうした駒井芸術の全貌を、資生堂名誉会長の福原義春氏が蒐集した約500点という大コレクションでご紹介いたします。このコレクションは、このたび世田谷美術館に寄贈され本展はその記念の展覧会となります。銅版画に惹かれ作品を作り始めた15歳の頃の作品、希望を胸に渡仏するも挫折感を抱いて帰国、こころの傷をいやすかのように取り組んだ〈樹木〉シリーズ、安東次男との共作詩画集『からんどりえ』、交通事故という不慮の災難を乗り越えて制作した『人それを呼んで反歌という』、色彩家の側面も窺わせる華やかで自由な多色刷りのモノタイプ作品、そして舌癌の診断を受けた画家の心象風景ともいえる〈日本の四季〉シリーズに至るまでを網羅したコレクションは他に類を見ません。ホイッスラーやメリヨンの影響がみられる初期の作品から、ルドンやクレーを解釈しながら独自の表現を生み出した清新な1950年代の作品を経て、病に冒され、その心情を痛切に表現して終わる駒井の創造の軌跡の全貌をご堪能いただきたいと思います。作品画像: © Yoshiko Komai 2010 /JAA1000185
企画展(終了)
戦後の日本における銅版画のパイオニア駒井哲郎(1920−1976)は、世田谷に居を構え、56才という若さでこの世を去るまで、ここで新鮮な感覚の銅版画を制作してきました。この間、1951年には第1回サンパウロ・ビエンナーレで受賞するなど、国際的にも高い評価を得ています。また、詩人とのコラボレーションとも言うべき、優れた詩画集や装丁等ブックワークにも独自の世界を打ち立てました。世田谷美術館では、世田谷区ゆかりの重要な作家として、ご遺族から寄せられたブックワーク509点や関連図書、原版などを収蔵しています。また、この度福原義春氏のコレクションである、初期から晩年にわたってバランスよく収集され、水彩、リトグラフなども含まれた約80点の作品の寄託を受けることになりました。本展はそのお披露目を兼ね、福原氏のコレクションを核に、他からの借用作品と当館のブックワークを併せ、約250点によって、駒井哲郎の仕事を幅広くご紹介いたします。
ミュージアム コレクション(終了)
第1章 人間国宝 山田貢の友禅染め第2章 北大路魯山人と世田谷ゆかりの工芸家第3章 世田谷ゆかりの日本画家特集展示 パリ憧憬―駒井哲郎 版画コレクション高山辰雄、吉田善彦などの日本画の作品と北大路魯山人、世田谷ゆかりの工芸家の作品を紹介します。特に今回は、世田谷ゆかりの友禅の重要無形文化財保持者(人間国宝)・山田貢の着物などの作品とともに、小下図や原寸大図など関連資料も展示し、知られざる氏の制作過程の一端に触れます。扇形の小展示室では、特集展示「パリ憧憬―駒井哲郎版画コレクション」として、駒井哲郎の師弟の交流を物語る長谷川潔の作品やメリヨン、ブレスダンなど駒井哲郎遺愛の銅版画を展示します。
ミュージアム コレクション(終了)
数多い世田谷美術館の所蔵品の中から駒井哲郎の作品を中心に、駒井が影響を受けたルドン、長谷川潔をはじめルオーの作品まで版画作品を一同に展示いたします。特にルオーの「サーカス」の自筆校正入りの試し刷りは非常に貴重なもので、世界にただ一つ当館に現存するのみです。この機会をどうぞお見逃しなく。
ミュージアム コレクション(終了)
第Ⅰ部 響きあう清冽な線 日本画の巨匠と駒井哲郎の版画第Ⅱ部 伝統と革新 近世絵画と戦後美術の出会い第Ⅲ部 異端の画家 阿部合成の世界
ミュージアム コレクション(終了)
素朴派の絵画駒井哲郎のブックワーク魯山人の絵と絵付
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多摩美術大学で駒井哲郎の薫陶を受けた渡辺達正氏による、駒井哲郎の原版を用いた公開制作。
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イベント(終了)
イベント(終了)
展示作品からヒントをもらって、演劇やダンスをつくるワークショップ・シリーズ、2週連続特大号!「夢からの贈り物展」を舞台に、眠れぬ夜の演劇をみんなでつくります。発表会は閉館後の誰もいない美術館…。1週だけの参加もOK!
刊行物
目次「駒井哲郎 1920-1976」展に寄せて」福原義春「版の迷宮―駒井哲郎福原コレクション」清水真砂「イメージの探索者 駒井哲郎」滝沢恭司図版I. 銅版画への道 1935-1948頃II. 夢の開花 1948-1953III. 夢の瓦解そして再生 1954-1958IV. 充実する制作:詩画集『からんどりえ』まで 1959-1960V. 新たな表現を求めて 1961-1966VI. 充実の刻 1967-1970Vll. 未だ見果てぬ夢、色彩の開花 1971-1973VIII. 白と黒の心象風景と乱舞する色彩 1974-1976作品目録・解説「駒井哲郎の銅版画技法について」滝沢恭司「年譜」編:杉原聡「文献目録」編:杉原聡奥付編集:町田市立国際版画美術館、山口県立萩美術館・浦上記念館、伊丹市立美術館、郡山市美術館、新潟市美術館、世田谷美術館、東京新聞執筆:福原義春(資生堂名誉会長)、清水真砂、滝沢恭司、藤村忠範(山口県立萩美術館・浦上記念館)、岡本梓(伊丹市立美術館)、杉原聡(郡山市立美術館)、永山多貴子(郡山市立美術館)、石垣雅美(新潟市美術館)、野田吉郎(東京大学大学院博士課程)資料提供:駒井美子、駒井亜里写真撮影:上野則宏デザイン:桑畑吉伸制作:コギト発行:東京新聞 ©2011© Yoshiko Komai 2011/JAA1100055
刊行物
世田谷美術館 編集:村上由美・横山由季子(展覧会担当) 制作:美術出版社
刊行物
編集・発行:世田谷美術館 高橋直裕・村上由美(展覧会担当)
刊行物
目次〔駒井哲郎展 福原コレクション寄託記念〕「駒井哲郎と私―福原コレクションをお預りするに当たって―」大島清次「駒井哲郎の作品と私」福原義春「駒井哲郎のアトリエ」駒井美子「福原コレクションをめぐって」綿貫不二夫「駒井哲郎の時代」中林忠良図版作品目録「駒井哲郎年譜」中島理壽編奥付〔駒井哲郎展 福原コレクション寄託記念〕編集:世田谷美術館(清水真砂、遠藤望)デザイン・製作:株式会社求龍堂発行:世田谷美術館©2000企業メセナ協議会認定目次〔駒井哲郎展 夢の水脈(ルビ:みお)―銅版画とブックワークに通うもの〕ごあいさつ謝辞「駒井哲郎:夢の水脈(みお)―銅版画とブックワーク」清水真砂図版作品目録「駒井哲郎主要参考文献目録」木村菜穂編奥付〔駒井哲郎展 夢の水脈(ルビ:みお)―銅版画とブックワークに通うもの〕編集:世田谷美術館(清水真砂、遠藤望、木村菜穂)デザイン・製作:株式会社求龍堂発行:世田谷美術館©2000企業メセナ協議会認定〔2冊セットで刊行〕
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2019年11月24日(日)まで、当館の2階の展示室では、ミュージアム コレクション「森芳雄と仲間たち」を開催中です。1985年から晩年の10年ほど、世田谷に在住していた森芳雄(1908-1997)作品36点(一部寄託作品を含む)をご紹介しています。森芳雄は、武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)で、1951年から長い間後進の指導に尽力しました。本展では、重厚なマチエールと心温まる画風の森芳雄の作品に加え、森芳雄が所属していた自由美術家協会の盟友や武蔵野美術大学教授時代の同僚などの作品もご紹介しています。森芳雄の作品森が、若い時期に渡仏した際、先に滞在して世話をし、自由美術家協会の会員同士でもあった山口薫(1907-1968)と武蔵野美術大学で13年、森と一緒に教え、世田谷の作家たちの交流の場であった白と黒の会でも一緒だった須田寿(1906-2005)。山口薫と須田寿の作品森とは自由美術家協会の会員同士で、白と黒の会のメンバーであった難波田龍起(1905-1997 )と森とは自由美術家協会の会員同士で、武蔵野美術大学で30年間共に勤務していた麻生三郎(1913-2000)。難波田龍起と麻生三郎の作品彌生画廊や壺中居、フジカワ画廊、日動画廊、サエグサ画廊、資生堂ギャラリーなどのグループ展で一緒だった脇田和(1908-2005)。脇田和の作品どの作家も昭和の洋画壇を代表する作家です。コーナー展示では、資生堂名誉会長・福原義春氏からご寄贈いただいた、銅版画家・駒井哲郎(1920-1976)の色鮮やかなモノタイプ作品を展示しています。駒井哲郎の作品いずれも、世田谷ゆかりの作家たちです。是非ゆっくりとご鑑賞ください。9月14日(土)からは、1階の展示室にて、「チェコ・デザイン100年の旅」が始まります。写真パネルは、今回、多数の作品をお貸しくださったチェコ国立プラハ工芸美術館の建物です。ミュシャのポスターをはじめ、食器や家具など約100年の様々なチェコ・デザインをご覧いただけます。エントランスに展示されたチェコ国立プラハ工芸美術館の…是非こちらもお楽しみください。
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ゲスト:福原義春氏(株式会社資生堂 名誉会長)ナビゲータ:清水真砂(当館学芸部長、駒井哲郎展担当者)「福原コレクション 駒井哲郎 1920-1976」は、福原義春氏より当館へ寄贈された作品で構成されています。50年以上の歳月をかけ蒐集された、駒井作品への思いをお話頂きました。「福原コレクション 駒井哲郎 1920-1976」2012年4月28日(土)~7月1日(日)※セタビPodcastingについて