[カタログ/1999年発行]
-開催概要から-
これは同時代の国内(DOMESTIC)のARTの展覧会です。
この企画展の出品者は自分たちの環境や日常を外から眺めるのではなく、そのただなかから何かをつくり続けています。同時代の人々が等しく抱く素朴な感情を絵画/彫刻にたくす奈良美智、身近な素材をもちいて内なる衝動を行為にかえる多田正美、家庭にありふれたもので日常生活にひそむ違和感をあらわにする東恩納裕一、概念や時流に惑わされず同じモチーフを描き長く静かに衝動を燃やし続ける田中敦子、我々の社会や心の陰部を描きこむ漫画家・根本敬、映画作家・大木裕之は身のまわりの人々/風景に愛と欲望をもって迫り、大竹伸朗は、ポップスやカラオケ等我々をとりまく雑然とした文化を消化し視覚化/聴覚化します。彼らは共通して理屈よりも自らの衝動や、ものの手触りを大事にし、気負うことはありません。その表現がはらむ熱、それをこの時代の体温として感じとってみたいと思います。「身近(DOMESTIC)」な場所としての日本のART。これは、この時代を生き抜く「私たち」の展覧会です。
この企画展の出品者は自分たちの環境や日常を外から眺めるのではなく、そのただなかから何かをつくり続けています。同時代の人々が等しく抱く素朴な感情を絵画/彫刻にたくす奈良美智、身近な素材をもちいて内なる衝動を行為にかえる多田正美、家庭にありふれたもので日常生活にひそむ違和感をあらわにする東恩納裕一、概念や時流に惑わされず同じモチーフを描き長く静かに衝動を燃やし続ける田中敦子、我々の社会や心の陰部を描きこむ漫画家・根本敬、映画作家・大木裕之は身のまわりの人々/風景に愛と欲望をもって迫り、大竹伸朗は、ポップスやカラオケ等我々をとりまく雑然とした文化を消化し視覚化/聴覚化します。彼らは共通して理屈よりも自らの衝動や、ものの手触りを大事にし、気負うことはありません。その表現がはらむ熱、それをこの時代の体温として感じとってみたいと思います。「身近(DOMESTIC)」な場所としての日本のART。これは、この時代を生き抜く「私たち」の展覧会です。
目次 なし
奥付
編集:東谷隆司
ドキュメント写真:中野正貫
資料写真:大谷一郎、内田芳孝、宇野一博
資料編補:高嶋雄一郎
翻訳:木村祐子
デザイン:池田進吾(ロクナナ)
制作:美術出版デザインセンター
印刷・製本:光村印刷
発行:世田谷美術館
©1999 Setagaya Art Museum