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刊行物

『白と黒の会 ある交遊の軌跡、世田谷的な。』

[カタログ/1987年発行]

-開催概要から-

世田谷の経堂かいわいは、昭和初期から新進の画家、彫刻家、美術評論家が数多く集まって、生き生きとした創作活動を展開した土地です。戦後間もなく、彼等は小田急沿線にアトリエを持つ仲間を巻き込んで、一つのユニークな親睦会を作りました。白と黒の会です。
「白と黒」というのは、美術の本源をなすデッサンをなすとも、あるいは各自もちよった新聞カットを指す言葉ともいわれ、初心を大事にしようという意図で命名されました。以来40年を経て、30余名のメンバーはそれぞれ美術界の第一人者として確乎たる世界を築きあげています。本展は、この美術グループを通して世田谷区に花開いた絵画、彫刻、工芸から演劇、映画、文学、社会思想にまで及ぶ幅広い活動を紹介し、その豊かな内容を検証しようとするものです。

目次

「ごあいさつ」大島清次

「「白と黒の会」と私」佐藤忠良

「舌も健在世田谷の絵かき族」須田寿

「白と黒の会 半世紀の歩み」勅使河原純

「白と黒の会展関連文献 みんな会長だと思っている」本郷新

I 図版

II カタログ

松本弘二/内田巌/牛島憲之/向井潤吉/大貫松三/難波田龍起/須田寿/庫田叕/南政善/原精一/森芳雄/中谷泰/石川滋彦/南大路一/三井永一/本郷新/山内壮夫/菊池一雄/柳原義達/西常雄/佐藤忠良/舟越保武/向井良吉/小川千甕/村雲大樸子/横尾深林人/福田豊四郎/青野季吉/藤本韶三/宮川謙一/藤本四八/仁村美津夫/朝倉摂

出品目録

年表

III 「白と黒の会」の周辺

「白と黒の会と文学」宝木範義

「世田谷の風土と作家たち」橋本善八

「絵と映画」本多猪四郎



奥付

編集:世田谷美術館(勅使河原純、橋本善八、沼澤美紀)

発行:世田谷美術館

制作:株式会社大塚工藝社

©世田谷美術館 1987

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