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セタビブログ

2023.01.18

世田谷美術館美術大学通信講座②「自宅で毎日3分クロッキー」その22〈一年の計は元旦にあり〉

世田谷美術館では開館以来「美術大学」という約7か月に及ぶ長期講座を開講しています。新型コロナウイルス感染症拡大抑制のため、開催中止となった2020年より、このブログを通して「通信講座」をお送りしています。
(2022年度は規模を縮小して開催いたしました。)

2023年、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今年も参加者の皆様から「描き初め」をお送りいただきました。
一年の計は元旦にあり。20名の描き初めをご覧ください。
聞き手は当館普及担当の東谷です。

自宅で毎日3分クロッキー 第22回(約35分)
→「自宅で毎日3分クロッキー」をYouTubeで見る


20人の描き初め

20人の描き初め


三宅一樹:描き初めクロッキー《2023年元旦の自画像》 紙にボールペン

三宅一樹 描き初めクロッキー《2023年元旦の自画像…

鏡の向こうの自分自身と真正面から向き合うことの、なんと気恥ずかしく苦しいことよ。
しかし、なんと意義深いものでしょう。今の自分は、いま、自分でしか捉えられないのです。
一年に一回くらい、そんなことを想う日があっても良いのではないでしょうか。
それに最も相応しい日、元旦。

C.A. 描き初めクロッキー《元旦にぬくぬくと眠る猫は平和の象徴(未完成)》

C.A. 描き初めクロッキー《元旦にぬくぬくと眠る猫…

年頭から愛猫と過ごせることの喜びが伝わってきます。三毛の毛並みを、色鉛筆を寝かせて、優しく手で撫でるかのように描かれています。技法はその目的によって自然に採択されるのが最良です。愛撫から生まれた、見る側まで平和にしてくれるクロッキーです。幸せや美は、ごく身近な日常にあるのです。
(文:三宅一樹)

掲載誌information
『美術の窓』2月号 特集「人物画」(2023年1月20日発売))
特集内座談会「何でもござれ!人物画談義」にて、画家の高堀正俊氏、森吉健氏、塩谷亮氏と三宅による、作家同士ならではのトークが6ページにわたり掲載されております。何かご参考になりましたら幸いです。
展覧会information
三宅一樹 展 「拝啓、碌山殿。」
中村屋サロン アーティストリレー第5回
会場:中村屋サロン美術館
会期:2023年4月19日(水)〜5月28日(日)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:30〜18:00(17:40最終入館)
入館料:300円
所在地:新宿区新宿3-26-13 新宿中村屋ビル3階
アクセス:JR新宿駅東口から徒歩2分(東京メトロ丸ノ内線新宿駅A6出口直結)
電話:03-5362-7508
URL:http://www.nakamuraya.co.jp/museum/
講師プロフィール
三宅 一樹(みやけ いっき)
彫刻家。1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2003年より、世田谷美術館美術大学でデッサン・木彫などの講師を担当。
論文:2021年『純粋素描論』(「多摩美術研究 第10号」掲載)。
近年の個展:2019年・2021年壺中居(日本橋)など。

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C.A

投稿者:C.A

2023.01.18 - 01:45 PM