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カテゴリー:青山二郎の眼
世田谷美術館では先日まで、区内の小学4年生を対象とした、『青山二郎の眼』展の鑑賞教室を行っていました。鑑賞教室では、1階企画展、2階収蔵品展、地下1階の創作室など、美術館の施設全体を少人数グループで見て回るのですが、その見学コースのひとつとして、2階のアートライブラリーにもやってきました。
アートライブラリー内には、展覧会に合わせた関連書を配架しているコーナーがあります。そこにある『青山二郎の眼』展の図録を見せると、ついさっきまで本物の作品を観てきた子供たちは、「あっ!この壷あった」「私、この作品好き!!」などと、興味を示してくれました。
世田谷美術館では、今年度から企画展関連講演会のすべてに手話通訳がついています。手話通訳というのは、英語通訳などと比べて、馴染みのない方もまだ多いと思います。手話通訳は、通訳者が講演者の脇に立って、内容を聞き取り、同時に手話表現していくものです。手話という視覚言語を見るのは、聴覚だけの情報に加えてなにかもうひとつの表現を通して講演を味わうことができるようにも感じます。
展覧会も始まって10日程経ちましたが、お客様の出足も好調で大変嬉しく思っています。初日に開催しました白洲信哉氏の講演会は満員札止めとなり、16日の青柳恵介氏の講演会もほぼ満席となり、青山二郎に対する関心の高さが伺われます。展覧会に来られたお客様も希代の目利き・青山二郎が辿った道のりを確かめるように古陶磁を1点1点丹念にご覧になっています。また、本展の図録も好評で購入者の割合が非常に高いのも本展の特徴となっています。
区内の小学校4年生が世田谷美術館の展覧会を見学する恒例の鑑賞教室が「青山二郎の眼」展でもはじまりました。そして美術館に来て見学する前に、インターンの学生さんが、展覧会をより楽しく見てもらうために事前に学校で行う出張授業も同時平行でスタートしました。偶然にできる滲みの面白さを味わう授業や器の模様に注目した授業など、今回は4つのタイプの事前授業が行われます。今日の上北沢小学校で行った授業は、自分たちのお気に入りのものを教室に展示して、みんなで友達のお気に入りを鑑賞する1日限りの展覧会を開く授業でした。青山二郎は骨董がお気に入りでしたが、4年生の児童のお気に入りとはいったいどんなものだと思いますか?
オーストラリアの西南端に、バンバリーという街があります。
6月13日、そこの市長ご一行が、世田谷美術館を訪問されました。皆さん「青山二郎の眼」展をご覧になって、中国・朝鮮・日本の珍しい骨董品にうっとり。とくに市長夫人は、もともとオーストラリアの文化振興で活躍している大の美術ファンとあって、白磁丸壺「白袴」(大阪市立東洋陶磁美術館蔵)のまえに釘付けでした。青山が「人の一生に一度出会うかどうかの逸品」と激賞した、ふくよかで、まろやかな名陶をながめた後、ふと一言、こうおっしゃいました。
「この壺がつくられたとき、私たちのオーストラリアはまだ出来ていなかったわ」
今日は、明日のオープンに先立ち、作品を貸してくださったりなど、お世話になった方々をお招きした内覧会がありました。皆さん、これだけたくさんの骨董の優品が揃うのは、めったにないと大変楽しんでご覧になっていらしてました。
9日から始まる「青山二郎の眼」展に向けて、いよいよ展示作業も佳境に入りました。
今日は、一部の作品が木箱から出され、仮置き後、順次本展示へと作業が進みます。
昨年の9月に滋賀県のミホミュージアムで立ち上がった「青山二郎の眼」展がとうとう最終会場となる世田谷美術館へとやってきます。そこで5月13、14日と一つ前の会場となる新潟市立美術館へ出張に行ってきました。