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カテゴリー:駒井哲郎1920-1976
ゲスト:福原義春氏(株式会社資生堂 名誉会長)
ナビゲータ:清水真砂(当館学芸部長、駒井哲郎展担当者)
「福原コレクション 駒井哲郎 1920-1976」は、福原義春氏より当館へ寄贈された作品で構成されています。50年以上の歳月をかけ蒐集された、駒井作品への思いをお話頂きました。
「福原コレクション 駒井哲郎 1920-1976」
2012年4月28日(土)~7月1日(日)
PLAY(赤い三角印)をクリックして再生してください。
ご利用方法について(※PCでお楽しみください)
現在開催中の展覧会「福原コレクション 駒井哲郎1920-1976」の関連企画として、毎週土曜日、モノタイプの版画を体験できる「100円ワークショップ」が開催されています。
駒井哲郎の作品の多くは、銅板や亜鉛板を薬品で腐食させて凹凸面をつくった版で刷られたものがほとんどですが、後期の作品には、モノタイプで刷られた作品も多く含まれています。
駒井哲郎のモノタイプの作品は、金属に凹凸面の加工を施すことなく、平なまま、直にインクを載せて、インクを一部拭き取ったり、パステルの粉を散らすなどしてから、プレス機で圧力をかけて紙に刷りとって出来上がります。
そのため、刷り上がると、凹凸がないので、形象が版に残らず、同じものを2度とすることができません。版を使いながらも、同一作品が1点しか存在しないのが、このモノタイプです。
版を腐食させ、じっくりと制作に向かうイメージの強い駒井哲郎ですが、モノタイプの作品は、色彩が豊かで、即興性が高く、どこかのびやかな印象を与えます。駒井夫人も、駒井哲郎が家でモノタイプの作品と取り組んでいる時は、特に楽しそうだったと回想しています。
そんなモノタイプにいざ挑戦してみました。
リオープンした世田谷美術館のコレクションに新しく加わった作品、向井良吉作《花と女性》(1969年)をご存知でしょうか。地下一階の創作の広場に設置されたこの巨大なレリーフ作品は、大阪市北区の旧ホテルプラザ開業時に制作され、長くそのロビーを飾っていたものです。ホテルの閉業後、ビルの解体に伴い、同ビル内にショールームを展開していた株式会社大塚家具のご厚意によって、向井良吉と縁の深い世田谷美術館に移設・寄贈されました。