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本展のチラシの表面に掲載している、金地の上に徹底した細密描写で様々な種類の菊が描かれた、速水御舟《菊花図》(1921年制作)の四曲一双の屏風作品は、後期展示の目玉といってよいでしょう。この作品を制作するために御舟は、実際の菊を前にして、鉛筆と水彩で、まるで北方ルネサンスの画家・デューラーを思い起こさせるような丹念な写生を行っています。後期展示では、この《菊写生帳》(1920年制作、滋賀県立近代美術館蔵)も併せてご覧いただけます。
そのほか、多数の作品が入れ替わって新たに展示されていますので、前期展示をご覧くださった方も、是非またお出掛けいただければ幸いです。なお、本展有料チケットの半券のご提示で、会期中の2回目以降の観覧が団体料金となるリピーター割引もご利用ください。