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まだまだ寒い日がつづき、暖かい太陽が待ち遠しい今日この頃。
現在、世田谷美術館分館の清川泰次記念ギャラリーでは、今年度最後の展覧会「清川泰次-線をめぐって」を開催中です。色彩豊かなⅡ期展「清川泰次-色との対話」から一転、冬を思わせるすっきりとした色合いの作品など、写真・立体作品を含め、約30点の作品をご紹介しています。
清川泰次が一筆一筆思いを込めて描き出してきた「線」の世界。清川泰次の絵画の線は、実に様々に変化をしています。初期の作品に見られる、モノをかたちづくるための輪郭としての役割だった線は、次第に「線」それ自体が主役となっていきます。
初期から晩年まで、線の可能性を追い求めつづけた清川泰次。彼が描いた線をじっと見つめていると、不思議と人の人生をなぞっているように思えてきます。
そして、庭では一足早く春の訪れを予感させる番いのメジロが現れはじめました。
メジロは、花や果実の蜜を求めて花期に合わせて移動をし、花から花へと移っていくと言われています。
メジロたちが自分好みの花から花へと移っていくように、線から線へゆっくりと思いをめぐらせてみるのも楽しいものです。展示室と中庭、季節に合わせて移りゆく清川泰次記念ギャラリーの2つの空間、是非併せてご覧下さい。
◆現在開催中の展覧会◆
「清川泰次-線をめぐって」
(3月22日[日]まで)
交通=小田急線「成城学園前駅」南口より徒歩3分