Ars cum natura ad salutem conspirat

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向井潤吉 民家十二ヵ月


長い梅雨が終わりを迎え、これから夏が本格的にやってくるというのに、最近のうだるようなこの暑さに早くも音を上げております。

先週はお天気の変化が激しい日が続きましたが、皆さま体調など崩されていらっしゃいませんか。


現在向井潤吉アトリエ館では、「民家十二ヵ月」と題して1階展示室と土蔵では四季を感じられる油彩作品を、2階展示室では向井がかつて出版した版画集『民家十二ヵ月集』を初公開しております。

左の作品はこの版画集におさめられている作品のうちの1つで、七月《草炎の道》(原画:向井潤吉/彫師:長島道男、大倉健二/摺師:新味三郎)です。

向井の描いた原画が忠実に再現された版画とともに、向井自身の言葉で綴られた短文も添えられており、ご来館頂いた皆さまには大変じっくりご覧頂いております。

こちらの一期展は7月27日(日)までとなっておりますので、是非この機会に貴重な版画集を観に遊びにいらして下さい。


そして8月9日(土)からは二期展「異国の空の下で」が始まります。

茅葺屋根の民家を主題とする事で知られる向井ですが、次期展ではヨーロッパ各地や中国を旅して描いた作品群をご紹介致します。

異国の地で実際に向井が体感してきた空気を感じることの出来る、いつもと一味違った展覧会になる事と思います。

皆さまのご来館をお待ち致しております。


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