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あっという間に6月に入り、夏のような強い日差しが続く毎日ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
世田谷美術館の1階展示室では『桑原甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年』が開催中ですが、2階展示室ではミュージアムコレクションが同時開催中!こちらも見逃せない内容となっています。今回は、ミュージアムコレクションより「陶芸家・吉田喜彦展」と「沖正一郎 鼻煙壺コレクション」について、お届けしたいと思います。
まずは「陶芸家・吉田喜彦展」。吉田氏は「しのぎ」と呼ばれる、表面を削りとって凹凸をつける技法を得意としますが、このしのぎの波文による稜線や、乳白色の色合いが印象的な作品が多くあり、ふんわりと温かみのある造形がとっても印象的な展示です。ご覧になる方はきっと心穏やかな気分になれるのではと思います。
そして、その先には何やら、沢山の色とりどりの小さな壺がずらっと並んだ展示室が見えてきます。これは「鼻煙壺(びえんこ)」というもの。耳慣れない方も多いかと思いますが、嗅ぎ煙草を入れるための容器のことです。
このコレクションの主は沖正一郎氏。ファミリーマートの社長もつとめられた方です。
今回はご寄贈いただいた70点に、沖氏の個人コレクション130点を加え、展示されている鼻煙壺の数はなんと合計200点!それぞれ色や形に趣向が凝らされているのはもちろん、材質もガラス、陶磁器、金属、象牙など。松の実でつくられたものまであるんです。沢山の鼻煙壺の中から、お気に入りの一壺を見つけてみてはいかがでしょうか?
どちらの展示室でも、それぞれの展示のミニパンフレットをお配りしていますので、こちらも是非手に取っていただけましたら幸いです。「陶芸家・吉田喜彦展」のパンフレットは吉田氏ご本人へインタビューをさせていただき、作陶を中心としたお話を収録しています。
展示は企画展・ミュージアムコレクションともに6月8日(日)までですので、この機会に是非ご覧ください!