Ars cum natura ad salutem conspirat

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GKの鳳が翔くハスの池


いよいよ7月6日(土)から「榮久庵憲司とGKの世界――鳳が翔く」展がはじまります。本展は、皆さんお馴染みのしょうゆ卓上びんやのバイクのVMAXなどのデザインをてがけてきた榮久庵憲司氏が率いる、インダストリアルデザインを専門とするグループGKのデザインの仕事を紹介する展覧会です。この展覧会では、これまでのGKの仕事を振り返るだけでなく、GKが提案する未来像も紹介されます。


GKデザイン活動の根底に流れるモダンデザインと東洋思想の融合は、本展の展示作品にも示されます。展示室の最後のコーナーには、展覧会の副題にもなっている鳳(おおとり)が飛翔する蓮華の池が現れます。この池の準備作業が当館の講堂で行われています。池に浮かぶ真っ白なハス約1700本は、GKのスタッフの方の手植え(?)です。土台に一本ずつ挿していきますが、これが結構力がいり、人海戦術といったところです。


講堂の階段状の椅子の上に並ぶハスの群落もなかなかの趣きではありますが、この後、これらのハスたちは展示室へ移されます。そして闇の中で光に照らされ、青白く浮かび上がる蓮華の群落の幻想的な世界へと変貌します。まさに「デザインのユートピア」となった蓮華池を是非ご覧いただければと思います。


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