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アーカイブ:2013年06月
もうすぐ、彦星と織姫が出会う七夕の日ですね。
向井潤吉アトリエ館では、ただいま、恒例の七夕飾りを行っています。
毎年、春になるとアトリエ館の庭では、可愛らしい筍が地面から顔をのぞかせますが、実は今年の笹は、去年の筍が立派に成長したものなのです。折り紙で作った色とりどりの飾りは、どこか向井の作品にも通じる郷愁を誘います。
ご来館いただいた方には、短冊に願い事を書いて吊るしていただいています。
この七夕飾りは、7月7日が終わっても、7月13日(土)・14日(日)・15日(月・祝)の観覧無料のときまで、軒下の玄関に飾っておく予定です。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
ゲスト:松本靖彦氏 (株式会社髙島屋 専務取締役)
ナビゲータ:橋本善八 (当館美術担当課長)
「暮らしと美術と髙島屋」展の関連し、創業180年を迎えた髙島屋で専務取締役をつとめられている松本靖彦氏にお話を伺います。
「暮らしと美術と髙島屋 ―世田美が、百貨店のフタを開けてみた。」
2013年4月20日(土)~6月23日(日)
PLAY(赤い三角印)をクリックして再生してください。
ご利用方法について(※PCでお楽しみください)
芒種も過ぎて、雨後の青葉がひときわ色濃くなってまいりました。梅雨入りして足元の悪い日が続くと外出を控えたくなりますが、現場主義の向井潤吉は、雨の日にもイーゼルを立ててキャンバスに向かっていました。そんなわけで、向井の作品には雨をモチーフにした作品が少なくありません。終戦後、初めて向井が民家を描いた作品も《雨》(個人蔵)でした。
現在開催中の「向井潤吉と四季 春/夏」展でも、雨を描いた魅力的な作品が皆さんのお越しをお待ちしています。はじめにご紹介するのは、玄関を入ってすぐの展示室に飾られている《微雨》。しとやかに降る雨が木曽路を濡らし、低い雨雲の漂う山並みが旅情を掻き立てます。
東北から移築した土蔵展示室1階には、《雨後楢下宿》。雨上がりとはいえ、街道を行きかう人々の中にはまだ傘をさす姿も見られます。土蔵展示室の2階には、今年のカレンダーの表紙を飾った《雨後千曲川》。雨に濡れた草木から立ち上る匂いまでも、こちらに伝わってくるかのような作品です。
さて、カレンダーの表紙と言えば、向井潤吉アトリエ館では20周年を記念して、来年のカレンダーの表紙を皆さんの人気投票で選ぶ企画を実施しています。投票用紙は館内で配布しているほか、FAX、メール、郵送でも受付けております。詳しくは当館ホームページの「20周年記念サイト」でご確認下さい。
http://www.mukaijunkichi-annex.jp/20th_index.htm
表紙候補作品のほとんどは絵葉書に商品化され、ミュージアムショップでお買い求めいただけます。この機会に、値下げしてお求めやくなった水彩額絵(各200円)とあわせてご購入いただくのもお勧めです。
最後に、「向井潤吉と四季 春/夏」展のもうひとつの見どころを。それは、母屋2階展示室の壁一面を飾る水彩作品郡です。作品名には浅春、早春、晩春、晩夏……といった春から夏にかけての季節を表す様々な言葉が並んでいます。
7月13日(土)・14日(日)・15日(月・祝)には、開館20周年を記念して3日間の無料観覧日も設けております。第1期展終了後は、8月から第2期展の「秋」、12月から第3期展の「冬」と続きます。巡る季節に思いを馳せつつ、今年度は一年を通じて向井の描いた日本の四季をお楽しみください。皆様のご来館を心よりお待ちしております。