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現在、清川泰次記念ギャラリーでは、
「開館10周年 清川泰次の世界 I 初期作品から渡米時代まで」
と題し、具象から抽象へと移行していく清川泰次の作品を中心に
約20点を展示しています。
1951年、本当の油絵とは何かを探求するために
清川泰次は単身アメリカへ渡ります。
渡米を決意したのはその2年前の1949年、30歳のころでした。
アメリカに行く前の心情を、
清川泰次は後年、次のように語っています。
(前略)僕は油絵をやるからには、どうしても本物の外国を
この眼で見てこなくては駄目だと思っていたし、
絵画芸術の真髄を発見できなければ、
2度と再び日本には帰るまいと悲愴(ひそう)な気持ちであった。
清川泰次図画集『わが青春』より
終戦直後の日本は、まだ日本人が海外に行くのはとても難しく、
清川泰次も外務省やアメリカ大使館に何度も足を運び、
許可をもらうのに1年以上もかかったそうです。
今回の展示では、油絵の真髄を見極めたいという強い思いを胸に
アメリカに渡った清川泰次が、具象的画風から抽象的な表現へ
目覚めていく様子に焦点を当てています。
また、絵画作品以外にも、
当時の日記や清川泰次が撮影した
1950年代のアメリカの写真を展示しています。
清川泰次独自の視線で切り取った時代の風景なども
合わせてお楽しみください。
■現在開催中の展覧会■
「開館10周年 清川泰次の世界I 初期作品から渡米時代まで」
(7月28日[日]まで)
交通=小田急線「成城学園前駅」南口より徒歩3分