Ars cum natura ad salutem conspirat

宮本三郎記念美術館の「実りの秋」


暑かった夏も終わり、過ごしやすい季節となりました。

秋といえば、読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋…

人それぞれ様々な秋の楽しみ方があると思います。過ごしやすい気候ゆえ、活発にいろいろなことに挑戦してみたくなる季節です。


さて、このセタビブログでも過去に数回登場している、宮本三郎記念美術館の裏手にある庭に「実りの秋」が訪れました。

一体何が実ったかといいますと、ザクロの実なのです。

都会にいると、食べたことはあっても、どのようにその実が木になるのか知らないものが意外と多いものです。

私はザクロがなっているところを初めて見ました。丸い形をしたザクロは、実が熟すと先端が割れ、食べられるようになるそうですが、美術館のザクロは、今はまだ外側の皮が固く成長の途中です。中身の食べられる実の部分がルビーのようにキラキラしているのに比較すると、素朴で地味な外見に少し驚きました…

緑の少ない都会において、この庭は、桜の木(当地がまだ宮本三郎氏の邸宅兼アトリエだった頃からある木だそうです)が春の訪れを告げ、夏にはトマトやキュウリが賑わう野菜畑となり、季節の移り変わりを教えてくれる貴重な存在です。



庭は「実りの秋」ですが、館内ではもちろん「芸術の秋」が盛りあがっています。

「宮本三郎クロニクル1922-1974 -最初期作品から絶筆まで-」は12月2日(日)まで開催中です。

まだご覧いただけていない方、会期はまだあと2ヶ月ありますが、気がついたら見逃していた…なんてことのなきよう、ご来館をお待ちしております。


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