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宮本三郎のお墓が、自家の墓と同じ鎌倉霊園にあることを知り
墓参りの際に、探してみることにしました。
大きなお墓が並ぶ区域に目星をつけて、ぶらぶら歩いてみますと
程なくして、見つかりました。
スマートな印象のデザインの墓石に
「宮本三郎此處に眠る」
との刻字。
宮本の潔い人生が想像されるお墓でした。
広い霊園をさまよううち
うっかり自家の法要の時間に遅刻しそうになり
花のひと枝を手向けることもせず
この日は、手を合わせるだけで失礼してしまいました。
次の機会には、ゆっくりお参りしたく思っています。
霊園では、たくさんの墓石を前に茫然としてしまいましたが
そこに眠る一人ひとりの方が、どんな人生を歩んだのか、
何に笑い、何に泣いて、誰を愛し、誰に愛されたのか、
残された者たちは
そんなことに想いを寄せるべき場所なのでしょう。
宮本が晩年を過ごした、奥沢の地に建つ美術館には
今日も、彼と彼の作品に想いを寄せる人たちが訪ねてきます。
宮本もまた、私たち残された者たちの想いの一つひとつを
受けとめてくれているに違いありません。