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ここ、世田谷区奥沢の「宮本三郎記念美術館」は
宮本三郎が1935(昭和10)年から晩年までを過ごした
住居兼アトリエの地。
生誕の地は、石川県小松市松崎町です。
小松市には
「宮本三郎美術館」と「宮本三郎ふるさと館」があります。
同市内の、小馬出町の「美術館」と松崎町の「ふるさと館」とは
車で12分ほど、少々離れた場所にあります。
しかし、かつて宮本は
小馬出町の付近に立地していた旧制小松中学と
松崎町の自宅までとの距離を
通学のために、毎日歩いたのだそうです。
当時の宮本の心に去来していたものを想像しながら
ふたつの館を巡るのも、感慨深いことでしょう。
かつて、宮本作品を寄贈された松崎町では
盗難や火災から作品を守るため
町内の皆さんが交替で、作品を置いた建物に
泊まり込みの番をしたそうです。
これが、作品が小松市に寄託され
この地に美術館施設ができるまでの5年間、
続けられたということです。
(その後、小馬出町に「宮本三郎美術館」を新たに開館するに
伴って、松崎町の美術館施設は「宮本三郎ふるさと館」として
再出発をしました。)
小松では、ふるさとを愛し、ふるさとから愛された宮本の姿を
垣間見ることができます。
そして、いつしかそこに自分自身のふるさとをも重ね見ている、
そんな、染みいるような情景に出会うことができます。
しかし、関東にお住まいで、なかなか遠出はできない、という方は
私ども世田谷区奥沢の「宮本三郎記念美術館」へ
ぜひお運びください。
宮本の筆のおもむきを前に
その心、そのふるさとに、想いを馳せてみてはいかがでしょうか。