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出張授業では子どもたちに作品(カラーコピー)をよく観てもらいます。
例えば、ルイ・ヴィヴァン作の≪ムーラン・ルージュ≫を子どもたちに見せて「この季節はなんだと思う?」と質問します。「秋!」「冬!」「秋か冬!」子どもたちは大きな声で口ぐちに答えてくれます。「なんでそう思うの?」「だって木に葉っぱがないんだもの!」
このような「描かれているもの」をちゃんと観て、想像する作業をしばらく続けていくと、授業者側も予期していない子どもたちの視点に出会います。
「後ろの緑がとてもきれいです」と顔を赤らめながら一生懸命話してくれた女の子の観た絵はアンドレ・ボーシャン作の≪ばら色の衣装をつけた二人の踊り子≫でした。中央に大きく描かれているのは踊り子なのに、彼女は後ろに描かれた緑に注目していました。
同じくボーシャン作の≪地上の楽園≫をじっくりと観て、「花はどんなにおいがするのだろう…?」と少し照れながらも好奇心を抑えきれない男の子もいました。中央に描かれた一輪の花、彼はそこに注目をしていたのです。
二人は、画家が庭師であったことを知りません。でも、丹念に描かれた花や緑から何かをしっかりと感じ取っているのでしょう。
子どもたちと作品を通して出会う時、嬉しくなるような発見があり、そのたびに感動しています。