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10月に入り、区内の小学校で、当館のコレクションを教材にした「出張授業」が始まりました。
インターン生は7月から勉強会で授業案を練り続け、授業日の1週間ほど前に先生と打ち合わせをして教材を作り、この日を迎えます。
当日は授業時間より少し早めに小学校に着き、絵のコピーを黒板に貼ったり、プロジェクターを準備したり、図工室で子どもたちを迎える用意をしています。チャイムが鳴り、廊下から子どもたちの賑やかな声と足音が聞こえてくる数分前は、スタッフもみなどことなく緊張してピンとした空気がはりつめています。
子どもたちが席に座るのを確認して、インターン生が口を開きます。
「世田谷美術館からやってきました●●です。今日はみんなと楽しく絵を観ようと思ってやってきました。」と勇気を出して一声発するとそこからはインターン生の緊張が解け、顔にだんだんと笑みが戻ってきます。最初は静かな子どもたちも絵を観察しているうちに楽しくお話しをし始めます。
今年の出張授業の内容は、絵を観て物語をつくったり、新聞を作ったり、貼り絵を体験したり…。素朴派というテーマからいろんな遊びを含めた授業案を創りだしています。
どんな授業が展開されたかは次回お話します。
授業が終わり、笑顔で子どもたちを見送った後、全力を出し切ったインターン生はその場に今にも倒れこむようなぐらいに見えます。でもしばらくすると「子どもたちと一緒に絵について話し合うのはとても楽しいです!」と満面の笑みで話してくれます。
子どもたちが本物の絵画作品に出会えるのはリ・オープン後なのが残念ですが、12月まで続く出張授業の間に、インターン生はいろんな体験を通して、どんどんと成長していくことと思います。