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アーカイブ:2011年06月
「宮本三郎といえば、裸婦の作品」
という声を、お客様からお聞きすることがあります。
現在、宮本三郎記念美術館で開催中の「アフリカの貌」展でも
展示室の一角に小さなコーナーを設けており
宮本三郎の晩年にあたる1970年前後の、
裸婦が題材になった作品を中心に
《ヴィーナスの粧い》(1971年)、《假眠》(1974年)
などをご覧いただけます。
展示点数は多くはありませんが、ご好評をいただいております。
向井潤吉アトリエ館で受付に座っていると、お客さまからよく声がかかります。
「この絵、私の故郷なんですよ。」
そして故郷の町や村、描かれた山のことなど語るうちに、当時の記憶がよみがえるのか、気づいたら一代記になっていることも。その絵が絵葉書や額絵になっていると嬉しそうにお持ちになります。
私も展示中の桑原甲子雄の写真を見て同じような気持ちになりました。
幼少時近くにあった路地にそっくりの写真があったのです。それは世田谷区太子堂で撮影されたものでした。場所は違えど当時を思い出しました。
向井潤吉が描いた民家を見に行くのはたやすくないけれど、桑原甲子雄が昭和50年頃撮った路地は、今も世田谷に息づいています。お天気のいい夕方にぶらりと訪れてみようかなと思っています。
と同時に展示室に違和感も。