Ars cum natura ad salutem conspirat

アーカイブ:2010年09月


向井潤吉アトリエ館にて、ルーベンスの摸写作品を特別展示中


「私は毎日のように画室に掲げてある三枚の摸写の前に立って、じっと凝視(みつ)める習慣になった。すると当然のように、その模写につながる想い出が拡大したり、縮小したりして、私の若い日の苦渋と希望と緊張の織り交ぜた、パリの生活の片々を鋭くつき刺してなんとなく溜息が出るのである。」

向井潤吉「出戻る旧作」(昭和48年)より


パウル・クレー・センター


パウル・クレー・センター


9月になりましたが、まだ暑い日が続いております。

みなさまいかがお過ごしでしょうか。


当館では今、ヴィンタートゥール美術館からの作品を展示しております。

ゴッホ、ルソー、クレーなど全て日本初公開の作品ばかりです。

芸術の秋にぜひスイスのコレクションをご堪能いただけると幸いです。


清川泰次デザインのハンカチ


洋画家であり立体作家でもある清川泰次は、食器やアクセサリーなど、身の回りの様々な物のデザインも数多く手がけました。

世田谷美術館分館清川泰次記念ギャラリーでは、それらの清川泰次デザインの品物をミュージアムグッズとして販売しています。


ヴィンタートゥール展の思い出に・・・


ヴィンタートゥール展、毎日沢山のご来館をありがとうございます。

今回はミュージアムショップからお勧めのお土産をご紹介します。


1番人気は、当館所蔵のアンリ・ルソー作『フリュマンス・ビッシュの肖像』と、ヴィンタートゥールからやってきた同じくルソーの『赤ん坊のお祝い!』がコラボレーションした、紅茶のクッキー缶です。赤と白の色合いがスイスらしく、しかもセタビ限定販売なので、お土産に大人気です!クッキーを食べた後も、可愛らしい缶がいつまでも記念に残ります。


ヴィンタートゥールの世紀末


猛暑の中、大勢のお客様をお迎えしています。


ヴィンタートゥールという人口約10万人のスイスの小都市からやってきた作品たち。ポスターやチラシでおなじみのゴッホ、ルソーといった力強い作品のみならず、モネやゴーギャンの初期作品、ユトリロの逸品、ベックマンの静物など密かな名作ぞろいで、日本ではまったく知られていないこんな小さな町によくぞ集められたものと驚かされます。ちなみに、世田谷区は人口約80万・・・。


三重へ -橋本平八と北園克衛展-


青く澄みわたる空に白い入道雲が浮かび、

覆い茂る樹木、

その中に潜む蝉たち。

千も万もの音となり、一粒の水が滝となるがごとく

空間を埋め尽くす生命の叫び。

自然あふれる三重の夏は、今年特に熱いです。


Copyright Setagaya Art Museum. All Rights Reserved.