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向井潤吉アトリエ館では、7月31日から第2期収蔵品展「向井潤吉とルーブル美術館」を開催しています。
この展覧会では、若いころの向井潤吉が、パリで画家としての勉強を重ねる中で心血を傾けて制作した、ルーブル美術館の摸写作品を中心に展示しています。向井潤吉の青年時代の修練の成果が、「民家」を題材にした作品にいかに反映したのかを探る展覧会です。おなじみの「民家」の代表作と共にお楽しみ下さい。
また、特別展示としてルーベンスの「エレーヌ・フルーマンとその二児」を摸写した50号の大作も出品しています。
向井潤吉が生前暮らしていたアトリエ館には、向井潤吉とそのご家族が愛用されていた調度品が残っていて、今も館内に彩りを与えています。
たとえば写真のお座布団。
館内の椅子や和室には、向井夫人が愛用していた木綿のお着物や、収集していた古布を仕立て直した、かわいらしい座布団がおいてあります。
また、展示室の壁には最後の江戸凧師と言われる橋本禎造(ていぞう)作の干支凧が展示されています(写真)。
向井潤吉は日本橋の「たいめいけん」の創業者で「凧の博物館」を創設した茂出木心護さんと交流があり、その葬儀委員長もつとめました。「凧の博物館」は「たいめいけん」の5階にあり、橋本禎造作の江戸凧を始め、日本全国から集められた凧約3000点が展示されています。
暑い日が続きますが、武蔵野の風情漂う古木に囲まれたアトリエ館に配されたお座布団に腰かけ、ひとときの涼を取ってみてはいかがでしょうか。