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アーカイブ:2010年06月
世田谷美術館では世田谷区の公立の小学校に開催中の展覧会に関連した出張授業をおこなっています。授業案を考え実施してくれるのは東京学芸大学のインターンの学生です。毎週水曜日夕方に美術館に集まり、子どもたちにどんな授業をしようかなぁ、と一生懸命に考えています。美術館に来た時に作品に興味をもってもらえることを第一にしています。
今おこなっている授業の題材は9月5日まで当館2Fで展示中の建畠覚造さんのマケットと作品です。
今回は「新作CLOUDを作ろう」「マケットをグループ分けしてみよう」など、作品の形に注目し、制作や鑑賞をとりいれた授業案が考え出されました。
小学校に行って、子どもたちに出会うと、そのあふれでるような発想力や思いがけない視点に驚かされ、感動することが多いです。
子どもたちの視点の先には《核》(撮影:上野則宏)のマケット(1956年頃 合成樹脂 / 写真参照)が「目」に見えたり、「扇風機」に見えたり、「風車」に見えたり…。子どもたちの作品をみる視点は豊かでとても勉強になります。
夏が近づき、公園の緑が日に日に濃さを増しています。当館のシンボルともいえる、樹齢百数十年のクヌギの大樹も、豊かに葉を繁らせつつあります。
世田谷美術館の建物は、このクヌギを切り倒さないことを条件に建てられました。設計を手掛けた内井昭蔵氏は、クヌギを始めとする木々の緑を館内からも楽しめるように、大きなガラス窓のある展示室や渡り廊下をつくりました。ここは自然と共生する美術館なのです。
子どもたちが囲んでいるカードは10枚。何でしょうか?
これは、現在展示中の建畠覚造の彫刻マケット(模型)のカードです。実は当館のインターンである大学生の手作り。「似た者同士でグループ分けできるかな?」という学生の問いかけのもと、「もこもこしたもの、トゲトゲしたもの。あと、成長しそうなもの」とか、「雲っぽいのと傘みたいなのは“お天気シリーズ”でまとめようか」などなど、たくさんの分類アイディアを出す子どもたち。当館で14年前から続いている、区内の小学校への出張授業「特別プログラム」の一こまです。
梅雨が近づきつつある今日この頃、
世田谷美術館の2階の展示室には、
不思議なかたちのオブジェたちがひしめき合っています。
展示されている作品は、大きく分けると3種類。
彫刻、デッサン、そしてマケット。
マケットとは、作家が彫刻を作り始める前に、
最初のアイデアを形にした小さな模型のことです。
現在、開催中の「フェリックス・ティオリエ写真展―いま蘇る19世紀末ピクトリアリズム
の写真家―」では、最初期のカラー写真であるオートクロームや貴重なヴィンテージ・プリントが一堂に紹介されています。
そこで現在ミュージアムショップでは、“世界で唯一、現在購入可能”なティオリエ展カタログ(日英バイリンガル表記)を販売しています。
又、ティオリエ展ポストカード6種とA4サイズカード1種も販売中です。高精細印刷(FMスクリーン)により、ヴィンテージ・プリントをカラー4色使いで再現し、紙も高級紙ヴァンヌーボを使用しています。
同時にティオリエの生まれたフランスに因みフランスのはちみつや石鹸等も販売中です。
世田谷美術館ミュージアムショップでは、展覧会期間中のみの販売ですので、是非この機会にショップへお越し下さい。