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現在開催中の「内井所蔵の思想と建築」展、残す会期もあと数日。
ここまできますと、あれよあれよいう間に最終日が近づいてきます。
今回の展示については、このブログで選挙カーのごとく「展示室の窓が開いてます、窓が開いてます」と連呼してきました。しかしです。窓を全開し、パネルを立てずに大空間をご覧いただこうとしますと、展示壁面が劇的に減少することは必然。建築そのものを見ていただくには明快で颯爽とした空間が生まれる反面、資料を展示するための壁面は激減します。
展覧会の準備段階、空間を構築するためのイメージはいたってスマートな方向でとまとまりました。しかし、現実の問題として資料をいかに展示するか…それは実に大きな悩みの種となったわけです。
そこで考案したのが、高さを700mmに統一した、ひたすら平らな展示台です。低すぎず、高すぎず、展示室の空間を感じることに障りのないプロポーションとヴォリュームを追求した結果が、この展示台の姿です。垂直方向で見せる展示から、水平方向で見せる展示に発想を切り替えたわけです。
しかし、それだけではツマラナイ・・・ということで、展示台の配置に仕掛をほどこしました。
ヒントは≪UCHII≫です。
少し背伸びをして、視野をいっぱいに広げ、展示室を見渡してください。
・・・ちょっとびっくりしつつ・・・しかも微笑みつつ…「あら。そうでしたか」と思っていただけたら、小さなガッツポーズができるのですが…
ささやかなお願い
※会期中、ご来館になれない方のために関連写真を掲載します。どうぞご覧ください。
※会期中、ご来館予定の方は関連写真をご覧にならないでください。丸見えなので。