Ars cum natura ad salutem conspirat

アトリエ館の夏の庭


向井潤吉アトリエ館は耐震化工事のため休館しております。

向井ファンの皆様には大変ご迷惑をおかけしております。


向井潤吉の愛した武蔵野の風情を残す庭は、向井潤吉アトリエ館の特徴の一つです。常緑樹や広葉樹が多く、つよい陽射しを透かした緑と、土に映る木漏れ陽の中、縁側でスイカをほおばりたくなるような趣があります。

アトリエ館が再開の際に、また変わらずに皆様にお楽しみいただくために、先日、職員が集り、庭の掃除をしてまいりました。蝉鳴く暑い夏の盛り、おとなりの駒沢中学校から聞こえてくるプールの水音を聞きながら、日除け帽子に首からタオルを下げた職員が、竹のほうきでせっせっと落ち葉を掃き集め、石畳や雑木、置石など庭全体に水を撒いたところ、ひとときですが、涼やかな時間が庭にもたらされました。


そして、世田谷美術館ライブラリー前(無料)では4月より向井潤吉の作品を数点、ご覧頂けるようにしています。8月1日から11月29日まで、向井潤吉が20代の後半にルーヴル美術館で摸写した作品を展示しています。民家に主題を求める以前の、古典技法を研究しようとする情熱が感じられる作品を、是非ご覧ください。


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