Ars cum natura ad salutem conspirat

画家たちの素顔が、ちょっと見えます。


宮本三郎記念美術館の新しい展覧会、


「絵画のレシピ-宮本三郎の表現と画材-」はもうご覧いただけましたか?


今回の展覧会には、暮しの手帖社より特別にご協力いただいたコーナー展示があります。

1959年、雑誌「暮しの手帖」49号誌上の特集企画に用いられた、9人の画家たちの自筆の実験用シートを初公開しているのです。


これは、宮本三郎をはじめ梅原龍三郎や小磯良平らが、15銘柄のクレヨンとパスの描き心地、色味を試すために描かれた画用紙です。


きっかりと規則正しく、はたまた思いのままにランダムに 。


子供のようにぐるぐると丸を描いてみたり、描いた上をこすってみたり。


9人の画 家たちの検証方法は多種多様、それぞれの性格を表しているようです。


また当時の誌面と照らし合わせてみれば、画家たちの「どうにも好きでなかった色」(!)を知ることもできるのです。


当時のクレヨンのパッケージ、人気シリースだった「ぬりえ」の冊子の展示に、なつかしさを覚える方も多くいらっしゃることでしょう。


宮本三郎の作品と合わせて、ぜひお楽しみください。


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