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世田谷美術館分館・清川泰次記念ギャラリーでは、
所蔵作品の展示替えを年3回行い、会期ごとにテーマを
決めて展覧会を開催しています。
8月1日にスタートした展覧会は、「清川泰次 絵画に宿る詩情」
と題し、《イタリーの空》、《むらさきの絵》といった、
絵葉書になっている作品を含め、油絵とアクリル画を計20点
展示しています。
清川泰次(1919~2000年)は、1951(昭和26)年、32歳の時に初渡米。
民間人が個人のレベルで海外渡航するのが困難な時代に、外務省の試験を受けてサンフランシスコに渡りました。そして、3年間滞在中、苦労しながら絵画の制作に励みました。
この時、当時のアメリカの先鋭的なアートシーンに直に触れた清川は、以降、抽象的な作品を描くようになりました。
今回の展示作品は、初渡米から戻った1955(昭和30)年から
1983(昭和58)年にかけて制作されたものです。
81歳で亡くなるまで、キャンバスに向かい続けた清川は、
抽象表現を深めることから生まれる美を探究し、何ものにも
しばられない自由な心が生み出す、純粋な創造美を求めました。
清川が実際に絵画を制作したアトリエが、本展の展示室です。
真夏の一日、まっ白な直方体の建物の中にある天井高5m40cmのアトリエで、清涼なひと時を過ごされてみてはいかがでしょう。
優しい色使い、人を包みこむような温かい気配をかもしだす作品に囲まれ、清川が作品に託した詩情に触れた時、どのような想いが心に残るでしょうか?
展覧会について、詳しくは以下のホームページをご覧下さい。
世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー 公式ホームページ