Ars cum natura ad salutem conspirat

展覧会が無事にオープンしたその後で


<メキシコ20世紀絵画展>は、連日、熱心なお客さまにご来館いただいております。さて、展覧会が始まると、担当者は準備の期間にいろいろと机の周りに溜まったものを整理しなければなりません。かといって、大事な書類を捨ててはいけないので、キチンとファイリングして、山のようなコピー用紙はリサイクルへと分別し、とすると、この3色の板が出てきました。

展覧会をご覧になった方は、この3色にピピンと来るかもしれません。そう、壁の色の見本です。

今回の展覧会は壁を3色に塗り分けています。色のチップを見ながら同僚の学芸員と施工会社さんと相談して、候補の色をいくつか決め、何回か話し合いました。最後はベニヤ板に調合した塗料を塗って、実際に展示室の光でどう見えるかを確かめてから、決定したのです。

もう使う必要はないので、いらないといえばいらないのですが、なんだか捨てるに忍びないので、まだ少し、手許に残しておくかもしれません。


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