Ars cum natura ad salutem conspirat

さくら祭


3月最後の土日、28日、29日に当館くぬぎ広場にて、さくら祭を開催しました。今年6回目のさくら祭、桜はいまひとつでしたが、お天気に恵まれ、なかなか盛況でした。なぜか6年間、雨天で中止になったことはなく、これも運営に協力してくださるボランティアの力に違いありません。


そもそも、さくら祭はお花見客で盛り上がる砧公園を見て「あのうち、1割でいいから美術館に来てくれないかしら・・・」というボランティアのつぶやきから始まったもの。そのお気持ちに賛同してくれたボランティアがボランティアを呼び、今では世田谷美術館の春の一大イベントとなりました。

この6年の間に、ボランティアの中には、就職したり、引越したり、お母さんになったり、またお体を悪くしたり、と現場を離れる方もいらっしゃいました。その方々も、1年に一度、さくら祭にはご都合をつけてお顔を見せてくださるのです。この日も多くのなつかしい方に再会できました。


実は美術館の敷地内には桜の木は一本もないのです。しかし、さくら祭の日には、美術館を盛り上げようとたくさんの方がいらしてくださいます。それが世田谷美術館のすばらしい「サクラ」なのです。


また、今年のさくら祭チャリティライブ「What A Wonderful World」では、合計98696円の募金をいただきました。こちらの募金は障害をもつアーティストを支援するエイブル・アート・アワードに寄付させていただきます。皆様、本当にありがとうございました。


 陽気と一緒に、心温まる2日間のお祭でした。


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